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妹思いの行動が裏目に…… 『なつぞら』岡田将生は広瀬すずを支えることができるのか

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 大切な妹のなつ(広瀬すず)が、憧れの東洋動画の試験に落ちてしまった。NHKの連続テレビ小説『なつぞら』第51話では、妹が落ちたことに納得のいかない兄・咲太郎(岡田将生)が、「あいつには実力がないのか」と仲(井浦新)に詰め寄るところからスタート。

 しかし、仲もなつが落ちたことは知らなかったようだ。それどころか、合格したとさえ思っていた模様。なにしろ、試験でなつが描いた絵を見て採点したのは仲だからだ。つまり、改めてなつの才能の可能性に関心を高めていたところなのだ。「無責任だ」と咲太郎は語気を強めるが、これには仲も反論。「責任を持って育てようと思っていた」と、珍しく取り乱してしまう。

【写真】北海道の兄・照男(清原翔)

 たしかに第50話では、受験者の名前がずらりと並ぶシートの中で、なつにだけ、他の者たちを引き離す高得点が与えられていたことも思い出される。ヒロインの波乱万丈な半生を描く朝ドラとあって、そう簡単にことは運ばないとは思っていたが、ではなにが理由でなつは落ちたのだろうか?

 なかなか前向きになれないなつのもとに、幼馴染みであるのぶ(工藤阿須加)がやってきて近況報告をし合う。そこでなつが「努力をしてこなかったからだ」とネガティブな発言をすれば、彼は「いまここで生きてること全部、なっちゃんの努力だろう」と優しく諭す。そして、なつは再起を誓うのだ。

 そこへ、仲と陽平(犬飼貴丈)が現れる。なつが落ちたことを不満に思っていた二人は、独自にその理由を探っていたのだ。そこで発覚したのが、なつ不合格は社長(角野卓造)の判断であること、咲太郎が社長に直談判した経緯があること、そして、その社長が咲太郎のことを快く思っていないということだ。社長は咲太郎を“愚連隊だか太陽族だか分からない存在”として危惧しているようなのだ。

 あっけにとられるなつだが、仲は9月に「仕上げ」の試験があるから挑戦してみないかと、親身になってその背を押そうとする。兄のことはびっくりだが、再起を誓ったばかりのなつには朗報だ。ようやく故郷・十勝の家族への手紙の筆をも取ることができた。

 さあ、立ち上がれ、なつよ。ここがまたスタートラインだ。ところがそこへ、またも咲太郎が警察に捕まったとの知らせが舞い込んでくる……。

(折田侑駿)