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堺雅人が語る『プロメア』の魅力「この作品はまだ名前のついていない“新しいもの”」

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堺雅人

現在、大ヒット公開中の『プロメア』は、『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』で知られる、今石洋之(TRIGGER)・中島かずきタッグによる長編劇場アニメーション作品だ。

突然変異で誕生した、炎を操る人種「バーニッシュ」が引き起こした「世界大炎上」によって、全世界の半分が焼失した大災害から30年後の世界。自治共和国プロメポリスで、バーニッシュに対抗する救命消防隊「バーニングレスキュー」の新人隊員・ガロ(松山ケンイチ)と、バーニッシュの中でも過激な行動をとる「マッドバーニッシュ」のリーダー・リオ(早乙女太一)の戦いを描く。

いきいきと動き回るキャラクター、「浴びる」という言葉が相応しいほどに連続するアクションシーン、それぞれの正義と生き様がぶつかりあう熱いストーリーが2時間に詰め込まれ、大人から子どもまで楽しめるアクション大作に仕上がっており、5月24,25日公開映画のぴあ満足度1位を獲得した。

堺雅人が演じるクレイ・フォーサイトは、作品の舞台であるプロメポリスの司政官であり、幼少期のガロをバーニッシュの起こした火災から救った恩人でもある。しかし、彼は一見善良そうな笑顔の裏で、暗い野望を抱いていた。そんな極端な二面性を持つキャラクターを、彼はどのように演じたのだろうか?

「二面性ってそんなに難しいことではないんです。表か裏か、その出し入れのタイミングは監督と脚本家が作ってくれるので、あとは正反対の二面性を出したり入れたりするだけなので。楽とは言わないまでも、わかりやすいので、演じていてやりがいのある楽しい作業でした」

堺はクレイというキャラクターについて、「自分のことが嫌いな人」と語る。

「自分の中に許せない自分がいて、それとどう折り合いを付けていくかを、自身の原動力にしてる人ですよね。だから、私利私欲で悪いことをする人とはちょっと違う。彼の野望は形を変えた自殺願望で、なるべく色んな人を巻き込んだ、地球レベルの自殺願望なんだよね。そこが面白いんです」

そして、松山ケンイチ、早乙女太一との共演についても「信頼感があった」とのこと。

「太一くんとは、これまでも劇団☆新感線でご一緒させてもらっていたし、松山くんも上手だし、信頼していました。素敵な方たちとの共演を楽しんだというか、安心して自分の演技を考えることができました」

その信頼感からくるのか、3人によるクライマックスバトルシーンは観るものすべてを圧倒させる勢いだ。そんな見どころだらけの本作を、堺は「まだ名前のついていない新しいもの」だという。

「今石監督は“新しいもの”を作ろうとしていて、僕にはまだ“これは新しいものなんだ”ということしかわからない。これから皆さんがご覧になってから、作品を育ててくださるというか、その価値や面白さに名前をつけてくれる気がしているんです」

(撮影/高橋那月、取材・文/藤谷千明、企画・構成/藤坂美樹)

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