山崎賢人、『キングダム』でシンガポールへ 「全世界でも公開されることを本当に嬉しく思います」
映画
ニュース
現在公開中の映画『キングダム』のシンガポールプレミアイベントが現地で行われ、主演の山崎賢人が参加した。
参考:『キングダム』山崎賢人は誰よりも高く飛ぶーーデビュー10周年、次なる高みへ
本作は、2006年1月より『週刊ヤングジャンプ』にて連載を開始し、最新54巻までの累計発行部数が4000万部を超える、原泰久の同名漫画を実写映画化したもの。紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝)の姿を描く。5月30日までの公開から42日間で、動員370万人、興行収入50億円を突破し、今年公開された実写邦画作品ではNo.1となる大ヒットを記録している。
また、すでに決定していたアメリカをはじめ、カナダ、ドイツ、韓国、台湾などで順次公開が決定している。そして今回、最も早い6月20日に公開となるシンガポールに、本作の主演を務めた山崎が駆けつけ、全世界での公開記念としてプレミアムイベント・上映に参加した。
現地時間5月27日10時半に、シンガポールのランドマーク的存在であるマリーナベイ・サンズ内のサンズシアターで行われた公開記念プレミアムイベントには、シンガポールに加え、中国や隣国マレーシアから60を超えるメディアが取材に訪れた。メディアに加え、特別招待された一般観客の熱狂の中、山崎が登壇し、「今日はお越しいただき、本当にありがとうございます」と挨拶。シンガポールの印象を「緑が豊かで町がとてもきれい。夜景にも感動しました」と話した。舞台上では、映画『キングダム』についての質問が司会者より続き、山崎自らが「憧れの存在だった」と語る主人公の信を演じるにあたって自分と似ているところを質問されると、「信は天下の大将軍を目指してまっすぐ突き進みます。その姿勢にとても共感しますし、僕も自分の信じた道をまっすぐに進んでいきたいです」と、信を演じることで得られた今後の人生への目標を語った。
特に印象に残っているシーンについての質問には、「たくさんありすぎて選べません…」と悩みながらも、「(信の親友)漂との別れのシーンは、原作者の原先生とお話させていただいたときに『大事なシーンなので映画でも大事にしてくれたらうれしい』とおっしゃっていたので、撮影時には本当に気合を入れました。また、(敵方の剣豪)左慈と対決のシーンには、原先生が映画のために書き下ろしたセリフがあるのでぜひ注目してほしいです」と熱く語った。
作品への評価の高さもさることながら、“山崎の代表作”との声が上がっていることについて聞かれると、「『キングダム』という大作で主人公の信を演じると聞いて、とにかく全力で、すべてのシーンで自分の出せるものは全部だそうと思って撮影に参加させていただきました。プロフェッショナルが集まる現場で、自分自身の代表作になればいいなと思っていたので、(作品への好評は)とても嬉しく思っています。今回は、自分自身の挑戦でもありましたが、この役を演じられたのも、これまでお世話になって、支えてくださった方々がいたからで、感謝の気持ちも忘れてはいけないなと思っています」とかみしめるように答えた。
最後に山崎から、「今回、初めてシンガポールに来ることができ、本当に嬉しく思います。(シンガポールの名物料理の)チリクラブもとてもおいしかったです。僕の愛する『キングダム』がシンガポールをはじめ全世界でも公開されることを本当に嬉しく思います。『キングダム』の魅力でもある、“熱さ”をぜひ感じてください」と作品をアピールした。
また、同日夜、シンガポールの歴史的建造物でもあるキャセイ劇場では、インターナショナルプレミアとなる上映会が実施された。総人口のうち、中華系が74%、マレー系13%、インド系9%という多様な民族構成の国であるシンガポールは、アジア全体の縮図でもあるとも言えるため、ハリウッドスタジオがアジアでのテストマーケットとして映画を上映することでも知られている地域。今回『キングダム』の海外展開のスタート地点として日本以外の国での初めての上映となった。
日本以外では世界初となる上映会に招待された観客は、シンガポールだけでなく、マレーシア、中国、香港などからの『キングダム』ファンが集結。その盛り上がりは舞台挨拶前から高まっており、山崎が舞台上に登場すると、歓声は最高潮に。登壇した山崎は「みなさん、こんばんは。初めまして。今から、『キングダム』が、日本以外で初めて上映されます。僕もこの日をとても楽しみにしていました。みなさんにも楽しんでもらえると嬉しいです」と挨拶。舞台上から見た赤と金を基調とした劇場の内観に「『キングダム』の世界観があふれている劇場ですごいですね。まさに『キングダム』のために作られたみたいですね」と観客の笑いを誘った。
アクションシーンの撮影で苦労したことを質問された山崎は、「信は熱い男なので、感情が先行しすぎてカメラのフレームから外れてしまうというようなことがないように冷静さとのバランスをとるように気を付けました」と答え、「撮影期間中は山崎賢人ではなく、ずっと“信”そのものでいられたと思います」と、撮影に挑んだ熱い姿勢を披露。注目してほしい点について、「最初から怒涛の展開なので、ひとつも見逃さないようにして集中していただければ。特に、最初の信と漂との修行のシーンでの剣の構えを覚えておいてください。きっと、映画を見終わった後に『おお!』と思うところがあると思います」と語り、多くの観客が頷いた。
フォトセッションは、観客をバックに撮影され、信さながらに山崎が右手を高くつき上げるポーズをとると、客席からは大歓声が。最後は、山崎から「これから映画を観ていただくのが本当に楽しみです。キャスト・スタッフ、全員がものすごい熱量を込めた作品ですので、ぜひその熱をみなさんにも体感していただき、共有していただけたら嬉しく思います。今日は、楽しんでいってください」と、両こぶしを胸の前であわせ「ありがとうございます」と言いながら、舞台を後にした。
山崎は、イベントと上映会に加え、2日間の滞在中にシンガポールやマレーシアのテレビ・雑誌などの取材を多数受けたという。
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記。
(リアルサウンド編集部)