パスカル・ロジェら出演の逆輸入ドキュメンタリー、「夏のホラー秘宝まつり」で上映決定
映画
ニュース
「夏のホラー秘宝まつり2019」ラインナップ第3弾として、日本逆輸入ドキュメンタリー映画『BEYOND BLOOD』の上映が発表された。
参考:場面写真はこちらから
映画祭「ホラー秘宝まつり」は2014年よりキネカ大森にて開催がスタート。“観客参加型のホラー映画祭”として毎年動員が増加する中、2019年には「夏のホラー秘宝まつり2019」として第6回目を迎える。今年も、キネカ大森(東京)、シネマスコーレ(名古屋)、シアターセブン(大阪)の3都市で同時開催される。
『VAMP』(監督:小中和哉)、『怪談新耳袋Gメン 孤島編』(監督:谷口恒平)に続く「夏のホラー秘宝まつり2019」ラインナップ第3弾である『BEYOND BLOOD』は、アレクサンドル・アジャ、パスカル・ロジェ、ベアトリス・ダルなど、総勢22名にも及ぶ映画人・スタッフが総出演し、“ニュー・ウェイヴ・オブ・フレンチホラー”ムーブメントを検証するドキュメンタリー。
9.11を発端に暗黒時代に突入した21世紀初頭、グラン・ギニョールの国にしてホラー不毛の地であるフランスで“ニュー・ウェイヴ・オブ・フレンチホラー”ムーブメントが突如勃発し、『ハイ・テンション』(2003年)、『屋敷女』(2007年)、『フロンティア』(2007年)、『マーターズ』(2008年)といった映画は、ホラーという一大ジャンルを新たに切り拓き、エクストリームに進化させた。世界中のホラー・ファンを熱狂の渦に巻き込み、これらの作品の監督たちは皆ハリウッドに招かれることにもなった。
10年の時を経た今、当事者や識者の言葉からホラー史に大きな刻印を残したこの重大ムーブメントの意味と隠された秘密、その真実を多角的に検証。9.11という未曾有の大事件や封建的なフランス映画界への疑問、フランスのフェミニズム文化など社会問題にも切り込んだ多様性に富んだドキュメンタリー映画となっている。
監督を務めたのは、東京とニューヨークを拠点に活動し、これまでに200人以上の国際的な映画監督や俳優たちにインタビューした経験を持つ映画評論家・小林真里。自ら“ニュー・ウェイヴ・オブ・フレンチホラー”ムーブメントを牽引する映画監督、スタッフに直接インタビューを敢行し、その魅力の真相に迫る。
本作は、第51回シッチェス・カタロニア国際映画祭をはじめ、第11回レイザー・リール映画祭、第26回ジェラルメ国際ファンタスティック映画祭など、世界各地のファンタスティックス映画祭で正式招待され、そのユニークな視点からの検証ドキュメントが話題となり、今回日本での逆輸入公開が決定した。 (文=リアルサウンド映画部)