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「焼肉ドラゴン」が批評家大賞作品賞に、鄭義信「皆様の愛と勇気に感謝」

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第28回日本映画批評家大賞授賞式の様子。

第28回日本映画批評家大賞の授賞式が本日5月30日、東京・スパイラルホールにて開催された。

日本映画批評家大賞は、映画界を励ます目的のもと現役の映画批評家たちが選定する映画賞。自身の同名戯曲を原作とする「焼肉ドラゴン」で監督を務めた鄭義信は、作品賞獲得を受けて「日韓関係は日々悪くなるばかりでヘイトスピーチが蔓延する中、愛と勇気を持ってこの作品に賞をくださった皆様に感謝いたします」と語る。そして「小さな在日の家族の話を愛してくれた多くの人たち、支えてくれたスタッフの皆様、出演してくださったキャストの方々、多くの人たちの愛と勇気のおかげでこの作品を作ることができました」と思いを述べた。

女性器を撮り続けたフランスの写真家アンリ・マッケローニと彼の愛人関係に着想を得た「スティルライフオブメモリーズ」で特別作品賞を獲得した矢崎仁司は、企画・製作を担当した伊藤彰彦とともに登壇。コメントを求められた矢崎は「すごくうれしいです。映画の可能性にずっと挑み、ときどきは海外で評価されていたんですが、なかなか日本で認められることがありませんでした。改めて、日本の批評はまだ生きているなと実感しました。この賞を励みに、映画の可能性に挑み続けたいと思います」と決意を新たにした。

アニメーション作品賞は高坂希太郎の監督作「若おかみは小学生!」が受賞。プロデュースを担当した齋藤雅弘は「動員で非常に苦戦した作品でした」と公開当初を振り返り、ヒットの裏側にファンの声援があったことを明かす。また「SNS上で熱烈な応援をしていただいた結果、劇場さんがその声に押されて再上映を決めたり上映延長したりと、ファンの方に支えられた作品でした。まずはファンの方に感謝を申し上げたいと思います」と述べ、続けて高坂をはじめとするスタッフやキャストたちへの感謝の言葉を伝えた。

第28回日本映画批評家大賞の受賞結果は以下の通り。

第28回日本映画批評家大賞 受賞結果

作品賞

「焼肉ドラゴン」

監督賞

白石和彌「孤狼の血」

主演男優賞

柄本佑「素敵なダイナマイトスキャンダル」

主演女優賞

石橋静河「きみの鳥はうたえる」

助演男優賞

寛一郎「菊とギロチン」

助演女優賞

友近「嘘八百」

新人男優賞(南俊子賞)

佐野勇斗「ちはやふる -結び-」
濱津隆之「カメラを止めるな!」

新人女優賞(小森和子賞)

南沙良「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
平手友梨奈「響 -HIBIKI-」

新人監督賞

枝優花「少女邂逅」

ドキュメンタリー賞

「TSUKIJI WONDERLAND(築地ワンダーランド)」

編集賞(浦岡敬一賞)

川瀬功「空飛ぶタイヤ」

特別賞(松永武賞)

TAMA映画フォーラム実行委員会

特別作品賞

「スティルライフオブメモリーズ」

特別新人賞

滝川広志(コロッケ)「ゆずりは」

シルバー賞

小川欽也

アニメーション作品賞

「若おかみは小学生!」