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『X-MEN:ダーク・フェニックス』原作者が語る特別映像公開 スタン・リーと映画誕生秘話

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リアルサウンド

 6月21日に公開される『X-MEN』シリーズ最新作『X-MEN:ダーク・フェニックス』より、映画誕生秘話や、昨年逝去したマーベルコミックの“顔”スタン・リーについて、『ダーク・フェニックス・サーガ』原作者が語る特別映像が公開された。

参考:動画はこちらから

 本作は、突然変異によって超人的能力を身につけたミュータントたちの活躍を描く『X-MEN』シリーズ最新作。ジーン・グレイが巨⼤な脅威・アポカリプスへの壊滅的な⼀撃を与え、⼈類を救った戦いから10年、宇宙ミッションでの事故によってジーンのダークサイドが増殖し、内に封じ込められていたもう一つの人格“ダーク・フェニックス”を解き放ってしまう。そして、世界の危機が訪れる。全宇宙の破滅を止めるため、X-MENがジーンの悪に⽴ち向かう。

 今回公開された特別映像は、主人公ジーン・グレイが“恵まれし子らの学園”に足を踏み入れるシーンから始まり、本編と原作コミックの各シーンが交互に映し出されていく。

 『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』以来シリーズ全作品のプロデューサーを務めたサイモン・キンバーグが子供の頃から親しみ、初監督作『X-MEN:ダーク・フェニックス』の題材として選んだコミック『ダーク・フェニックス・サーガ』は、シリーズ中ではもちろん『アベンジャーズvs.X-MEN』など、その後のアメコミ界隆盛の礎となった作品だ。

 コミック原作者の一人であり、フェニックスやウルヴァリンなどX-MENの多くのキャラクターを制作したクリス・クレアモントは、「X-MENの物語を書く時、いつも目的を決めていた。『ダーク・フェニックス』ではまず、ジーンが自分の巨大な力に葛藤する」と、ジーンが“ダーク・フェニックス”へと突如覚醒し、仲間であるX-MENとの間で苦悩する姿を描いたと切り出す。

 さらに原作執筆、編集を務めたルイーズ・サイモンソンに、クレアモントが「僕がスタン・リーに学んだことは、『行動は結果を伴う』」と、スタン・リーについて語る場面も映し出される。原作『ダーク・フェニックス・サーガ』についてクレアモントは「常に目指したのは、彼女の能力を見せつけ最後に世界を救わせる。彼女をチームの中心に据えて、スコット(サイクロップス)にも重要な役割を」と、ジーンの恋人サイクロップスの葛藤を中心に物語が展開することをコメント。

 クレアモントは、「学生の時マーベルに入った。(漫画家)アル・ジャフィーと知人で、彼に『コミックは好きか』と聞かれた。すぐに電話がかかってきた。『スタン・リーだ』」と、突然かの有名なスタン・リーからの直電に驚いたと当時を振り返る。続けてスタン・リーから「『マーベルで働くか?』と聞かれ『はい』と答えた」と二つ返事の快諾だったと述懐し、彼独自の“締切厳守”“良い物を書く”“俺の邪魔をするな”という3つのルールがあったことを告白。その「2つ守れば十分」だったとも明かしている。 (文=リアルサウンド編集部)