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ピョートル・アンデルジェフスキ 衝撃のディアベッリ変奏曲を30年ぶりに披露

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アンデルジェフスキが久しぶりにベートーヴェンの『ディアベリのワルツの主題による33の変奏曲(ディアベリ変奏曲)』を弾く!というニュースは、ピアノ・ファンの心を鷲掴みにしたのではないだろうか。

彼と『ディアベリ変奏曲』との因縁は、1990年の「リーズ国際ピアノコンクール」にまで遡る。選曲が自由な「リーズ国際コンクール」にあっても、『ディアベリ変奏曲』を選択すること自体が驚きだ。しかも予選での圧倒的な演奏によって聴衆を魅了したにもかかわらず、他のプログラムに満足できずにコンクールを棄権してしまったことは、今もピアノ・ファンの間で語り草だ。その後、彼の名を一躍有名にしたアルバムも『ディアベリ変奏曲』であったことが記憶に残る。伝説的な「リーズ国際コンクール」からすでに30年もの年月を重ね、今や世界で最も注目されるピアニストの1人となったアンデルジェフスキが奏でる“現在の”『ディアベリ変奏曲』とは一体どのようなものだろう。それを確認するチャンスが目前だ!

ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)

(c) Simon Fowler

ピョートル・アンデルシェフスキは、現代を代表する傑出した音楽家のひとりとして際立つ存在感を示しており、ウィーン・コンツェルトハウス、ベルリン・フィルハーモニー、ロンドンのウィグモア・ホール、ニューヨークのカーネギー・ホール、アムステルダム・コンセルトヘボウなどから繰り返しリサイタルに招かれている。またソリストとして、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、シュターツカペレ・ベルリン、ロンドン交響楽団、パリ管弦楽団、NHK交響楽団などと共演。スコットランド室内管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団、カメラータ・ザルツブルクをはじめ、オーケストラを弾き振りする機会も数多い。
2017年/2018年シーズンには、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ブダペスト祝祭管弦楽団、パリ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロンドン交響楽団等と共演。シカゴのシンフォニー・センター、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ロンドンのバービカン・センターでリサイタルを開催。また2018年春には、スコットランド室内管弦楽団の弾き振りで大規模なヨーロッパ・ツアーを行った。

録音では、2000年よりワーナー・クラシックス/エラート(旧:ヴァージン・クラシックス)と専属契約を結んでいる。同レーベルへのデビュー盤『ベートーヴェン:ディアベッリの主題による33の変奏曲』は、「ル・モンド・ド・ラ・ミュジーク」誌のショック賞とエコー・クラシック・アワードを筆頭に、数々の賞に輝いた。このほか代表的な録音に、グラミー賞にノミネートされた『バッハ:パルティータ第1、3、6番』、絶賛を浴びた『ショパン・リサイタル』などがある。愛着ある同郷の作曲家、シマノフスキの作品を集めたソロ・アルバム『シマノフスキ・ピアノ・アルバム』も高い評価を得、2006年のクラシックFMグラモフォン・アワード(器楽部門)を受賞。『シューマン:ピアノ作品集(暁の歌 他)』も、2011年のエコー・クラシック・アワードと2012年の「BBCミュージック・マガジン」誌の年間最優秀レコード賞をそれぞれ授与された。2014年11月にリリースされた『バッハ:イギリス組曲第3、1、5番』も、翌年にグラモフォン・アワードおよびエコー・クラシック・アワードを贈られている。最新盤は、2018年1月に発表したヨーロッパ室内管弦楽団を弾き振りした『モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番、27番』。
強烈かつ独創性に溢れる演奏を称えられ、4年に1度だけ卓越したピアニストに与えられるギルモア・アーティスト賞をはじめ、シマノフスキ賞、ロイヤル・フィルハーモニック協会器楽賞などの名誉ある賞を授与されている。

著名な映像作家ブルーノ・モンサンジョン監督は、アンデルシェフスキをテーマとする2つのドキュメンタリー・フィルムを仏独共同テレビARTEで制作。『アンデルシェフスキ・プレイズ・ディアベッリ・バリエーション』(2001)では、彼と《ディアベッリ協奏曲 作品120》の特異な絆に迫った。一方、『アンクワイエット・トラベラー』(2008)は、音楽、演奏、そしてポーランド人・ハンガリー人としての自身のルーツに対峙するアンデルシェフスキをカメラが追う、ユニークなポートレート作品である。その後モンサンジョン監督は第3弾として、アンデルシェフスキとシューマンの音楽の関係に光を当てるドキュメンタリーを、ポーランド・テレビで発表(初回放送は2010年)している。
2016年には、アンデルシェフスキ自らカメラを回し、自身の故郷ワルシャワとの関わりを解き明かす音楽ドキュメンタリーフィルム"私はワルシャワ"を制作した。

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