「長閑の庭」橋本愛と“半世紀の歳の差恋愛”、田中泯「グラグラしている」
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NHKプレミアムドラマ「長閑の庭」試写会の様子。左から橋本愛、田中泯。
NHKプレミアムドラマ「長閑の庭」の試写会が本日5月31日に東京・NHK放送センターで行われ、キャストの橋本愛、田中泯が登壇した。
アキヤマ香による同名マンガを実写化した本作は、ドイツ文学を学ぶ大学院生の元子が41歳上の大学教授・榊郁夫への思いを胸に「恋の定義」を模索するラブストーリー。23歳の元子を演じる橋本は「年齢差を数字に起こすとインパクトはあるんですけど、榊教授が持っている歴史や経験や人格でしか救われない闇が元子にはあって」とキャラクターを紹介する。
恋愛経験がなく、その生真面目な性格から学生たちの和にも溶け込めない元子。そんな彼女に「君の日本語は美しい」と声をかけたことで、元子から好意を寄せられるのが64歳の榊だ。橋本は「榊教授の言葉や表情、態度が元子をどんどん明るい場所に連れて行ってくれる。それこそ彼女が最終的に“長閑の庭”のような美しく穏やかな場所に行くことができる成長を表現したい」と作品への思いをコメント。
榊役の田中は「すごく難しい。設定の年齢より僕は10歳上。余計(年齢が)離れるわけですよ。半世紀の歳の差、これを乗り越えられるかどうか」と役作りの難しさに触れる。撮影現場での心境を「グラグラしている」と表現しながら、「正面で元子と目を合わせるとセリフがどっか行っちゃうんですよ」と述懐。「ただ、恋という意味では、おそらく年齢は絶対的なものではない。恋の先に何があるかわかりませんが、恋は知ってるつもりです」と続けた。
普段からコンテンポラリーダンスを観るのが好きという橋本は、ダンサーとして活動する田中のパフォーマンスも映像で観たことがあったという。「そのときにかっこいい大人、と思っていた気持ちがそのまま元子の恋愛感情の通路になってくれました。榊教授に恋することを疑わずに演じられるのが、本当に助かっています。言葉をかわさずとも信頼できる安心感を毎日感じられて楽しいです」と共演の感想を語った。
「長閑の庭」は6月2日にBSプレミアムで放送スタート。毎週日曜22時よりオンエアされる。
NHKプレミアムドラマ「長閑の庭」(全4話)
BSプレミアム 2019年6月2日(日)放送スタート 毎週日曜 22:00~
BS4K 2019年5月29日(水)より放送中 毎週水曜 20:40~