子供たちを同条件下で撮影、写真家・横浪修の個展『PRIMAL』が開催
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横浪修の写真展『PRIMAL』が、本日6月1日から東京・学芸大学のBOOK AND SONSで開催される。
1967年に京都で生まれた写真家・横浪修。ビジュアルアーツ専門学校大阪校を卒業後、文化出版局写真部を経て独立し、ファッション誌『Milk』『SPUR』『フィガロジャポン』『装苑』などでの撮影のほか、広告、CDジャケットを手掛けている。同条件下で子どもを被写体として撮影した作品シリーズ『100Children』『1000Children』の新作となる、写真集『PRIMAL』を刊行。
同展では『PRIMAL』から選出した作品を展示。2~3歳の子どもを屋外、裸という条件のもと撮影した同作は、「個性と自意識の追求」という過去作と変わらないコンセプトのもと「原始的で、取り繕われることのない人間本来の表情や個性」を切り取っているという。展示は1階のギャラリースペースのほか、2階、3階のスペースを含む一棟で行なわれる。撮影現場でのメイキング映像も展示。会期初日の6月1日にはオープニングパーティーを実施する。
横浪修のコメント
前作の1000childrenでは3-5才の女の子を同じ状況にする事でそれぞれの個性を浮き彫りにしてきた。
今回のPRIMALではもう少し年齢の低い2才弱-3才の男女を対象に撮影を試みた。
より一層年齢が低くなる事でこちらが予想だにしなかった表情に出会え、驚きと発見があった。
そして妙な高揚感と達成感が混ざり合ったなんとも言えない気持ちになってしまった。
彼らは意識してこのような表情になっているのでは無く、無意識の中から浮き上がってくるのである。
そこにハダカの要素が加わり空を背景にすることで野性的な部分が強調された。
無意識の中にある真剣な眼差しにこそ本来、人間が持っている動物的本能と繋がっているはずだと確信した。
野生的な部分が浮き彫りにされ、肉体の内側にある魂や精神的な根源が無意識の中に潜んでいるのでは無いだろうか?
そして未知なる才能に僕は魅了され誘惑されそこに無限の可能性を感じている
彼らの瞳の奥には過去から未来へと繋がっているに違いない僕はそれを信じている