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石井裕也監督最新作『町田くんの世界』スポット映像公開 古市憲寿、澤口俊之ら著名人絶賛コメントも

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リアルサウンド

 6月7日に全国ロードショーされる『町田くんの世界』より、15秒のスポット映像と著名人からの絶賛コメントが公開された。

参考:動画はこちらから

 本作は、『舟を編む』で第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞を含む計6部門を受賞した石井裕也監督最新作。第20回手塚治虫文化賞新生賞受賞作家・安藤ゆきの同名コミックを原作に、運動も勉強も苦手で見た目も地味だが、人を愛する才能がズバ抜けている町田くんが、初めて“わからない感情”を知っていく模様を描く。

 主演には、1000人超えのオーディションを勝ち抜いた演技経験ほぼゼロの新人、細田佳央太と関水渚が抜擢。さらに、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香らがキャストに名を連ねる。

 公開された映像では、廊下を全速力で駆け抜ける岩田演じる氷室や、驚いた表情の西野(太賀)や氷室とさくら(高畑充希)の様子が収められており、映像最後では、「わかりません!」と叫ぶ猪原さん(関水渚)に対し、池松演じる吉高が「分からないのが恋ってやつか!」と興奮気味に納得する姿が映し出されている。そして、次の瞬間にはなんと町田くん(細田佳央太)と猪原さんが風船で飛んでしまうシーンが切り取られている。

 さらに、本作をいち早く鑑賞した各界著名人よりコメントも寄せられた。

コメント
澤口 俊之(脳科学者)
我々ヒトが、他の動物と大きく異なる能力は高度な協調性である。町田くんは誰にでも優しく、自己犠牲さえ厭わない。
そして、今のところ、ヒトだけが唯一恋愛をする動物であるとされる。町田くんは、まさにヒトの中のヒトだ。さらに、「町田くん」は、他のヒトにも伝染するのだ。なぜなら、「幸せ」は伝染するのだから。

古市憲寿(社会学者)
とても初々しい映画でした。町田くんという存在はファンタジーでしかないのか。 それとも、きちんと現実に存在する「奇跡」なのか。どこへたどり着くのかわからない物語と登場人物たち。最後までハラハラしながら観ることができました。

松江哲明(ドキュメンタリー監督)
こんな時代だからこそたどり着けた、あの幸福感。思い出すだけで思わず笑みがこぼれてしまう。映画監督に対して最高傑作という言葉は失礼かもしれないが、あえてそう断言したくなるほど、大好き。

有村昆(映画コメンテーター)
「平成」という時代が終わり、人の不幸をあざ笑う負の遺産しか日本人は見出せないのか? いや、それは違う。「令和」には町田くんがいる!上映後に観賞者同士で語らずにはいられない、語らないと気が済まない! この時代に一石を投じる注目の問題作。

森直人(映画評論家)
本当に美しいもの。石井裕也がいつも探しているのは、浮世のモノサシでは計れない人間の魂に必要な栄養を与えてくれる価値観のありかだろう。 これは学園映画の形をした哲学寓話。ドストエフスキーの『白痴』やトルストイの『イワンのばか』を連想すると言っても大げさではない!

松山梢(映画評論家)
恋を知る一歩手前にいる町田くんは、ガンコ汚れも落としてしまう強力な洗剤みたいだ。その呆れるほどの純粋さと優しさに2時間じゃぶじゃぶ浸かっていたら、くたびれた自分が洗いたての真っ白な人間になっている気がした。汚れたら、また見よう。そして、町田くんに洗ってもらおう!

襟川クロ(映画パーソナリティー)
人の世の中も、視点を変えると違って見える。 で、新しい何かに気付いてちょっと変われる…… そう分かってはいるものの現実は、ねぇ。と思っていたら、その”きっかけ”を教えてくれた町田くん。 そうか。コレか! 楽しい時間をサンキュー!

宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
甘っちょろいだけではない、このビタースウィートなファンタジーにリアルな感触と重みをもたらした新人2人、細田佳央太&関水渚の素晴らしさ。特に関水渚は、今年の日本映画界における最大の発見かも。石井裕也監督の役者の潜在能力を引き出す手腕にまたしても感服した。

新谷里映(映画ライター)
町田くん、優しすぎじゃない?いい人すぎじゃない?って一瞬でも思ってしまった自分が恥ずかしくなって、気づけば、町田くんの“人を愛し、人から愛される”才能に、彼の見ている世界に、彼の一生懸命さに、どんどん引き込まれていきました。映画を観た後の幸福感ハンパないです! (リアルサウンド編集部)