「峰不二子の嘘」沢城みゆきは子育て、宮野真守は車内での“絶体絶命”を語る
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「LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘」公開記念舞台挨拶の様子。左から宮野真守、沢城みゆき、小池健、浄園祐。
「LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘」の公開記念舞台挨拶が、本日6月1日に東京・新宿バルト9にて開催。キャストの沢城みゆき、宮野真守、監督の小池健、プロデューサーの浄園祐が登壇した。
「LUPIN THE IIIRD」シリーズ第3弾にあたる本作は、峰不二子に迫る絶体絶命の危機を描くもの。父親の横領した5億ドルの鍵を握る少年ジーンとともに、不二子が殺し屋ビンカムの標的にされるさまを追う。沢城が不二子、宮野がビンカムに声を当てた。
沢城は女性が多く占める客席を見ながら「女性の方にも観てほしいと思っていたので、女の子が多くてうれしいです」とほほえむ。ピンク色のドレスを着て登壇したことについて「宮野さんと一緒だしきっと客席は女の子が多いはずだから、私も受け入れてもらえるだろうと思って、これにしちゃいました!」と語り、客席からの「かわいいー!」という歓声を浴びた。
これまでの不二子にはない一面が描かれる本作での演技に、沢城は「これでいいのかな? これがいいのかな?と、審判の日を迎えるような気持ちでもあるので、諸手を上げてわーい!という感じではないんですが……」と観客の反応を気にしていたという。しかし、会場から盛大な拍手が起こり、沢城は謙遜しつつ宮野の後ろに隠れてしまう。宮野は「現場にいてもこれは沢城の不二子なんだなと思って、ストーリーも含め愛情深いなと思ったのが印象的でした」と振り返った。
小池は本作の不二子像について「僕が考える不二子像は3要素ありまして、知性が高くて美貌があってフィジカルが高い、というのが皆さんにも共通認識としてあるんじゃないかと。そこに新しい付加価値をどうやって付けていくか、プロデューサーや脚本チームとディスカッションしていきました」と解説。浄園は「登場キャラクターの個性を深堀りするシリーズなんですが、普段5人で一緒に動いている中での、役回りとしての不二子像の奥にもっといろいろあるんじゃないか、それを引き出すために子供を付けてみたり、ビンカムを送りこんでみたりしたんです」と意図を明かし、「あと、感情をあらわにして『もういい加減にして!』っていう、沢城さんの声で怒られてみたい(笑)」と語り、観客を笑わせた。
ゲストキャラであるビンカム役で「ルパン三世」シリーズに初参加した宮野。出演が決まった際、すぐに沢城から連絡を受けたと明かし「気にしてくれてるんだとちょっとうれしかったんですが、『えっと……あの……一緒に録れるよ!』と少しもったいぶってみたら、『そう、よかった』とあっさりした返事でした(笑)」と苦笑する。現場でも脚本やセリフについて2人で話し合ったと言い、沢城が「どうして子供に話しかけるのに、不二子はこんなにペラペラ早口にしゃべるんだろう?」という疑問を投げかけると、宮野が「不二子は(子供に接するのが)下手なんだよ」という解釈をしたおかげで納得したと述べた。
続けて登壇者たちは、本作にちなみ「最近『絶対絶命の危機かも』と思ったこと」をテーマにトークを展開していく。宮野は「今朝すごくお腹が痛くて、車の中で絶対絶命のピンチを迎えそうだったけど、なんとか大丈夫でした」と笑う。隣の沢城が「あっ、ウンチつながりで言うと……」と語りだすと、宮野は「俺は言ってないよ! マシュマロしか出ないから! イチゴ味だよ!」と矢継ぎ早にツッコんだ。昨年出産した第1子を子育て中の沢城は「おむつ外しちゃったのに、手元におしりふきを用意してない」という絶対絶命秘話を紹介する。そして、6月2日に誕生日を迎える沢城と、6月8日生まれの宮野にスタッフからの花束が贈られ、観客が「おめでとー!」を声をそろえた。