J.S.バッハ生誕333周年記念特別演奏会 鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパンによる 『ドイツ・オルガン・ミサ』全曲演奏会開催!
クラシック
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鈴木雅明 (c)Marco Borggreve
生誕333周年を記念した無比無双の音楽大伽藍に、世界屈指のバッハ演奏者、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパンが挑む至福の時
公演によせて
2018年はヨハン・セバスティアン・バッハ(J.S.バッハ)の生誕333周年。「3」は、キリスト教の三位一体を表す象徴的な数字としてJ.S.バッハ自身が強く意識し、何度も作品の中に取り入れています。中でも、最も強く「3」を意識したのが『クラヴィーア練習曲集第3巻』いわゆる「ドイツ・オルガン・ミサ曲」。パルティータ6曲の第1巻から始まるバッハの壮大な鍵盤音楽プロジェクトの第3巻に位置し、第1巻と第2巻が、それぞれ1段鍵盤、2段鍵盤が要求されたように、ここでは3つの鍵盤、即ち2つの手鍵盤と1つのペダル鍵盤が要求されて、それぞれ3つのテーマから成る変ホ長調のプレリュードとフーガに挟まれた21曲(3×7)のコラール編曲に、意図して4つのデュエットを加え、合計27曲(3×3☓3)のオルガン作品が並びます。三位一体の「3」を基盤として、ルター派教義と対位法音楽を強固な煉瓦として建てあげた、無比無双の音楽大伽藍。「333」を記念して、賛美歌合唱とともにお聴きいただきましょう。
鈴木雅明
公演情報
公演:8月2日(木)18:30開場/19:00開演
会場:東京オペラシティ コンサートホール タケミツメモリアル
出演:鈴木雅明(オルガン)/鈴木優人(指揮)
バッハ・コレギウム・ジャパン(合唱)
バイオグラフィー
鈴木雅明
1990年<バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)>を創設以来、バッハ演奏の第一人者として名声を博す。グループを率いて欧米の主要なホール、音楽祭に度々登場しており、雄弁かつ透明なサウンド、本質に迫る演奏アプローチで、極めて高い評価を積み重ねている。近年は海外のバロック・アンサンブルへの客演に加え、モダン・オーケストラとの共演も活発に行い、ハイドン、モーツァルト、メンデルスゾーン、マーラー、ストラヴィンスキーなど多彩なレパートリーを披露。2013年3月にはニューヨーク・フィル定期にデビュー。BISレーベルへのディスコグラフィは目覚ましく、特にBCJとの<バッハ:教会カンタータ・シリーズ>および声楽作品集には『この歯切れよさ、明晰さ、そして峻厳な精神性の高さは、聴く者の心を動かさずにおかない(タイムズ)』と世界中の批評家から賛辞が寄せられている。神戸出身。東京藝術大学作曲科およびオルガン科、アムステルダム・スウェーリンク音楽院に学ぶ。東京藝術大学古楽科を設立し、2010年まで20年にわたり教鞭を執った。2001年ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章、平成23年紫綬褒章など受賞。2012年ドイツ・ライプツィヒ市より国際的なバッハ演奏貢献に対して「バッハ・メダル」、ロンドン王立音楽院・バッハ賞を受賞。平成25年度神戸市文化賞受賞。2013年度サントリー音楽賞をバッハ・コレギウム・ジャパンと共に受賞。2015年オランダ改革派神学大学名誉博士号を授与された。又、ドイツ・マインツ大学よりグーテンベルク教育賞を受賞。
現在、イェール大学アーティスト・イン・レジデンス、シンガポール大学ヨン・シゥ・トウ音楽院客員教授、神戸松蔭女子学院大学客員教授、東京藝術大学名誉教授。
バッハ・コレギウム・ジャパン
鈴木雅明が世界の第一線で活躍するオリジナル楽器のスペシャリストを擁して結成したオーケストラと合唱団。J. S. バッハの宗教曲を中心に、近年はメンデルスゾーンに及ぶ作品の理想的な上演・普及を主旨として活動。透明かつ劇的な合唱とオリジナル楽器による演奏は「アンサンブル全体が協和しながら光を発するかのような響きの美しさ(朝日新聞)」と高く評価されている。
’92年より東京・神戸での定期演奏会を開始、’99年から海外公演も本格化し、ライプツィヒ・バッハ音楽祭、BBCプロムス、カーネギーホール、コンセルトヘボウ等での演奏を通じて、その評価を高めている。2013年3月には、合唱団が鈴木雅明指揮ニューヨーク・フィル定期に出演。’14年3月ニュージーランドおよびスペイン・フランス公演、秋にはメキシコ公演を実施。’15年5月プラハの春国際音楽祭等に出演、10月〜11月器楽アンサンブルによるアメリカ公演を実施。’16年4月、ロンドン、ウィーンを含むヨーロッパツアーを実施、各地で絶賛を博した。
スウェーデンBISより90点以上に及ぶCDをリリースし、多くの賞を受賞。2010-11年には『バッハ:モテット全集』が欧州3カ国のベスト・ディスク賞を獲得。2012年には震災チャリティCD『Bach for Japan』をリリース。’95年から時系列順で取り組んできた<バッハ:教会カンタータシリーズ>が2013年2月、全曲演奏・録音(全55巻)を完遂、大きな反響を呼んでいる。この教会カンタータ全曲録音完遂について、BISレコーズが2014年エコー・クラシック賞エディトリアル・アチーブメント・オブ・ザ・イヤー部門を受賞。
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