新要素も満載! 『メン・イン・ブラック』最新作をC・ヘムズワースが解説
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クリス・ヘムズワース
サングラスとブラックスーツでビシッとキメたエージェントが地球で暮らすエイリアンを取り締まる人気シリーズの最新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』が14日(金)から公開になる。新作はトミー・リー・ジョンーンズとウィル・スミスではなく、『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースとテッサ・トンプソンがエージェントを演じているが、ヘムズワースは「リメイク作品は作りたくなかった」と言い切る。これまでのMIBシリーズが大好きだという彼と製作陣が最新作で目指したものとは?
実は私たちが暮らしているこの社会にはすでに多くのエイリアンが生息しており、隠れているか、地球人に変装して日々を送っている。そこで地球人たちにその存在がバレないように監視し、悪さをしたエイリアンを取り締まるために活動している機密組織が”メン・イン・ブラック(MIB)”だ。最新作では新人エージェントM(テッサ・トンプソン)と先輩エージェントH(クリス・ヘムズワーズ)がコンビを組み、MIB内に潜伏するスパイを摘発するミッションに挑む。
これまでに製作された3作品が大好きだったと語るヘムズワーズは「参加できることにワクワクすると同時に、ちゃんとこのシリーズの良さを活かせるかどうか不安もあった」と振り返る。「どの作品でもプレッシャーはあるけど、今回はすでにレガシーを築いてきた作品ということで、その分確かにプレッシャーは増す。でも『ソー』の場合もそうだったんだ。40〜50年前からコミックは続いていて、熱心なファンたちがいるからね。でもそういう不安や恐れは、一所懸命やることへのモチベーターになるんだ」
ちなみに本作は「今までこのシリーズでやってきたことを継続しつつ、さらに膨らませて行く」作品になっているという。「リメイク作品は作りたくなかったんだ。ロケーション的にも今までのニューヨークという都会の風景から飛び出して、ロンドン、モロッコ、イタリアで撮影したから、景観も作品のエネルギーやフィーリングも今までとは違っている。僕が最初に魅かれたのもその点だった。それにすごく面白い作品だしね。MIBには80年代の警察ドラマを彷彿とさせる要素があって、そこにエイリアンなどの要素が入っている。そういう意味ですごくユニークな作品だ」
そんな中で彼が演じるエージェントHは、本人曰く「少々反体制的なところがあって、仕事も自己流で生意気だけど魅力的」な人物。ちょっと“チャラめ”に見えるけど、頼りになるエージェントだ。もちろん、劇中にはコミカルなやり取りや笑えるシーンもふんだんにあるという。「アクションシーンをやるのは好きだけれど、僕が一番楽しいと思うのはコメディだね。アドリブやコメディにはリスクが伴うけど、そのリスクが好きなんだ。すごく可笑しなものにできるか、失敗するかの綱渡り。予測できないところが楽しいんだ。(監督の)ゲイリーは素晴らしい脚本に書かれている通りに撮ってから、最後に『君たちのテイクだよ』って言って、3〜4テイク好きなようにやらせてくれた。最高にいいテイクもあったし、ひどいテイクもあった。でも僕の場合はそれが俳優になった理由でもあるんだ。その状況に没頭できる感覚がいいんだよ」
ヘムズワーズは精悍なルックスと鍛え上げられた肉体を武器に重厚な役どころも多く演じているが、『ゴーストバスターズ』や『マイティ・ソー バトルロイヤル』などの作品でコメディの才能を発揮している。「『マイティ・ソー バトルロワイヤル』のときには、僕は何か違うことをするべきだと感じた。強くて厳しいだけのキャラクターには気圧されたり脅威を感じたりするけれど、コミカルな面も合わせた方が観客の反応もいいし、僕自身も楽しくできる。今回もバカなことをできたよ。その方が僕自身にとっても自然なことだしね(笑)」
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』は、これまでのMIBのシリーズの魅力をさらに拡張し、スケールを拡大し、笑いも増量。この作品からでも飛び込める作品になっている。ちなみに、ヘムズワーズもシリーズをとても気に入っているようだ。「トミーともウィルともまだ話してないんだ。僕らがやったことを彼らが誇りに思ってくれることを願っているよ。次の作品を作る幸運に恵まれたら、彼らのキャラクターたちと絡めたらいいね。彼らはまだこの世界にいるからね」
『メン・イン・ブラック:インターナショナル』
6月14日(金)日米同時公開
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