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『スパイダーマン』最新作は何が描かれるのか? トム・ホランドが語る

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トム・ホランド

マーベルの最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が28日(金)から公開になる。本作は現在公開中の『アベンジャーズ/エンドゲーム』から続く物語で、スパイダーマン=ピーター・パーカーがサノスとの壮絶な戦いを経て、どう生きるべきか模索する。ピーターは最新作でどんな問題に直面し、どんな葛藤を抱くことになるのだろうか?(以降、『…エンドゲーム』の結末や内容について触れている箇所があります。これから映画館でご覧になる方はご注意ください)

これまでスパイダーマンの物語は繰り返し映像化されてきたが、ホランドが演じるスパイダーマンの物語は突然始まった。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場した彼は、アイアンマン=トニー・スタークからチームにリクルートされて参加。しかし、まだ若いピーターは“見習い”のような状態で『スパイダーマン:ホームカミング』では彼が一人前のヒーローになろうと奮闘する姿が描かれた。しかし、最新作でピーターは「アベンジャーズでいることを避けたいと思っている」とホランドは語る。

「アイアンマンの死後、ピーターは世界が彼の代わりを求めていることに気づくんだ。それがスパイダーマンであろうとなかろうと、彼は進化したいと思っているし、世界を変えたいと思っている。そこでピーターはサノスによって異次元から出現したエレメンタル・クリーチャーズと戦う」

それは、自身をアベンジャーズに招き入れた師であり、最高の友人でもあるアイアンマン=トニーの喪失との戦いでもある。「彼は自分の方法で悲しみを克服しようとする。自分を忙しくして、あまり考えないようにすることでね」。しかし、彼はまだ16歳の若者だ。時には重圧に負けそうになる。「前作(『ホームカミング』)でピーターはアベンジャーズになりたくて仕方なかった。だけど本作では、彼はアベンジャーズでいることを避けたいと思っているんだ。彼は16歳で普通のティーンエイジャーの生活を望んでいるんだ。それで彼はバケーションに行くことになる。スパイダーマンであることに疲れてしまってね」

ピーターは念願叶って友達とヨーロッパ旅行に出かけるが、彼の前にアベンジャーズを率いる男ニック・フューリーが現れる。「それも最悪のタイミングで! ピーターは疲れ切っているし、親愛なる隣人としての大きな責任から休息が必要なのに」

彼はフューリーにリクルートされ、異次元からやってきたという謎の男ベック(ジェイク・ギレンホール)を紹介される。異次元の敵が次々に出現し、ベックの正体は不明で、世界を変えるために戦いたいと思う気持ちと普通の高校生でいたい気持ちはせめぎ合い、愛する師トニーがいない世界で自分はどうするべきか迷っている……最新作のピーターはこれまで以上に複雑な状況に置かれるが、そんな状況であってもやっぱり、好きな娘のことも気になるのだ。「とっても素敵なロマンスがあるんだよ。それは典型的なハリウッドのロマンスではなくて……15歳の時に経験したキュートな思い出のような感じなんだ。キュートで、楽しくて、スイートで。ファンの人たちはこれを大事に思ってくれると思うよ」

『スパイダーマン』シリーズの最大の魅力は、どんな豪快なアクションや複雑な葛藤が描かれても、主人公ピーターが観客の“身近な場所”にいること。ファンは最大の愛を込めて彼を“親愛なる隣人”と呼ぶが、最新作でもその軸はブレることなく、ピーターは私たちと同じように悩み、失敗し、そして成長する。「マーベルとソニーと僕でこのキャラクターの将来について話し合ってきた。僕はピーターを演じるうえで、最終的に誰かに聖火を引き継ぐことをゴールのひとつにしているけど、彼はこのユニバースの中で成長していく余地が絶対にある。この先、それを探求していくのが楽しみだよ」

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
6月28日(金)より全国公開

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