極悪な杉野遥亮をお楽しみください、小林勇貴演出のドラマ「スカム」で詐欺師役
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杉野遥亮
振り込め詐欺を題材にしたドラマ「スカム」に、杉野遥亮が主演することがわかった。
本作は、鈴木大介のルポルタージュ「老人喰い──高齢者を狙う詐欺の正体」を原案に、図らずもオレオレ詐欺に手を染めることになった若者の顛末を描く社会派エンタテインメント。大手企業に就職するもリーマンショックにより新卒切りに遭った草野誠実が、病に倒れた父親のため高額な医療費が必要になり、詐欺師グループのもとでアルバイトを始めたことで物語が展開していく。杉野が誠実を演じ、「孤高の遠吠」「全員死刑」の小林勇貴が演出を担当。脚本は「全員死刑」の継田淳が手がける。
連続ドラマ初主演の杉野は「尊敬する共演者の皆さんと現在も撮影していますが、未だに座長と言われると照れます」とコメントしつつ、「誠実たち詐欺グループの姿を通してカタルシスを感じて欲しいです」とアピール。小林は杉野について「ともすれば、詐欺=罪=悪いことという方程式でモノを考えがちですが、想像力をもっているからこそ、そんな単純な方程式で割り切れないことがこの世の中に存在することを本能的に理解しているのは彼の人間としての柔軟性であり魅力だと思います」と説明する。また、視聴者へは「極悪な“杉野遥亮”をお楽しみください」とメッセージを送った。
「スカム」はMBSにて6月30日、TBSにて7月2日より放送開始。
ドラマイズム「スカム」
MBS 2019年6月30日(日)スタート 毎週日曜 24:50~
TBS 2019年7月2日(火)スタート 毎週火曜 25:28~
杉野遥亮 コメント
連続ドラマ初主演のオファーを受けた感想
嬉しさと巡り合わせを感じました。
杉野遥亮としても一俳優としても、今後の財産になる方との出会いや経験がここにあるんじゃないか、と思いました。
座長として、どのような思いで撮影に臨んだか
自分なりの現場の雰囲気の作り方やメリハリ、熱量、ものづくりの楽しさが視聴者の皆様に伝わるよう心がけています。尊敬する共演者の皆さんと現在も撮影していますが、未だに座長と言われると照れます。
主人公・草野誠実について
誠実の深い想いに同調できる部分が多々あります。社会に対して思うこと、不条理、悔しさが誠実の反骨心に繋がりますが、僕自身も納得できない事や悔しさが前に進むきっかけにもなっています。その根底にあるものは今を生きる人々に突き刺さると確信しています。
視聴者へのメッセージ
社会の不条理に対する考え方とそれに立ち向かう手段としての詐欺、何が正解で何が不正解かわからないパラドックスですが、そこに懸命に生きる僕たちを笑っているうちに、気がついたら切なくなってくれたら勝ちだなと思っています。誠実たち詐欺グループの姿を通してカタルシスを感じて欲しいです。勢いのある攻めたカットが1話からふんだんに存在します。監督曰く勝ちの画です。あわせてお楽しみください!
小林勇貴 コメント
杉野遥亮の魅力
今回、杉野さんが演じた草野誠実という役は、お金の事情で追い詰められてしまった若者なんですがその役の気持ちに寄り添いながら、役の痛みを受け取りながら、演技をするという共感能力の高さが監督として本当に嬉しいですし、役者として非常に信頼しています。また、ともすれば、詐欺=罪=悪いことという方程式でモノを考えがちですが、想像力をもっているからこそ、そんな単純な方程式で割り切れないことがこの世の中に存在することを本能的に理解しているのは彼の人間としての柔軟性であり魅力だと思います。
作品を通じて表現したいこと、伝えたいテーマ
この物語は仕事の話。つまり、生きるために取る手段はなにか?というテーマです。殆どの若者が相対的に貧困で、日本の8割もの資産を高齢者が所有している。そんな追い込まれた時に、若者がとった生きる手段はなにか?という日本の事実の話なんです。この現実を目の当たりにした時の驚き、そして善悪の複雑な感情、人の生きる手段は単純ではないことを、多くの視聴者に感じてもらいたいです。
視聴者へのメッセージ
極悪な“杉野遥亮”をお楽しみください。
(c)「スカム」製作委員会・MBS