人情芝居&歌謡ショーの明治座6月公演、坂本冬美「ピン子さんが支えてくれている」
ステージ
ニュース
明治座 6月公演「坂本冬美特別公演 泉ピン子友情出演」囲み取材より。左から泉ピン子、坂本冬美。
明治座 6月公演「坂本冬美特別公演 泉ピン子友情出演」が、6月1日に東京・明治座で初日を迎えた。
本公演は2部構成となっており、第1部では脚本を宮川一郎、演出を石井ふく子が手がける人情芝居「恋桜ーいま花明かりー」、第2部では「坂本冬美オンステージ2019 艶歌の桜道」を上演。東京オリンピックを目前に控えた昭和38年を舞台とした「恋桜」では、運命と時代に翻弄されながら強く生きる芸者2人を、坂本冬美と泉ピン子が演じる。なお泉は、「坂本冬美オンステージ」にもナレーションとして登場する。
昨日6月3日に行われた囲み取材には、坂本と泉が出席。記者から本公演の感想を聞かれた坂本は「ピン子さんが『ドンと行け!』という感じで支えてくださっていますので、安心して、のびのびとやらせていただいています」とコメント。泉は「楽しいですねえ、座長じゃないっていうのは(笑)」と発言し会場の笑いを誘ったあと、「私は、座長が苦痛で舞台に立つのを辞めたから。やっぱり脇役はいいですね」と思いを述べる。
泉との共演について、坂本は「ピン子さんは歌えるうえに、(歌謡ショーでの)ナレーションではガラッと大女優さんに変わりますから」と絶賛。それに対し泉は照れた様子を見せつつ、「やっぱり生(の舞台)はいいわねえ。私は演舞場で育ったから、本当にそう思う。お客さんの顔が見られるのって、とっても楽しいね」と舞台の魅力を語った。
また公演の中で歌声を披露した泉は「(歌うのは)気分がいい」と笑顔を見せながら、「でも冬美ちゃんを見てると、スケールが違うなって。だから女優でよかったと思います。もし私が歌手だったら、舞台上で冬美ちゃんのことサポートできないもんね」と坂本に微笑みかけた。
話題が坂本の性格に及ぶと、泉は「天然です」と断言。続けて、「上演中、冬美ちゃんが作中に出てくるお手伝いさんの名前と、私のお手伝いさんの名前を間違えて呼んじゃって。私、笑いそうになっちゃったよ(笑)」と坂本の天然エピソードを明かし、会場を笑いで包んだ。
最後に泉が「千秋楽にはちょっとサプライズがございますから……」と言及すると、すかさず坂本が「言わないでね!(笑)」と遮り、「言わないわよ! 死んでも言えないわよ!(笑)」と息の合ったやり取りを見せ、囲み取材を締めくくった。上演時間は休憩ありの約3時間40分。公演は6月27日まで。
明治座 6月公演「坂本冬美特別公演 泉ピン子友情出演」
2019年6月1日(土)~27日(木)
東京都 明治座
第1部「恋桜ーいま花明かりー」
作:宮川一郎
脚色:菊村禮
演出:石井ふく子
出演:坂本冬美、泉ピン子 / 三田村邦彦、丹羽貞仁、清水由紀 / 森山愛子、小山典子 / 豊川博子、藤川真千子、別府康男 / 今村廣則、伊吹謙太朗、小坂正道、辛島咲子、金石与志能、大川真理 / 小林茂樹、伊藤竜也、村岡弘之、湯浅景介 / 西田留美、大西由恵、大國明里