「エリザベート」幕開けに花總まり「今回もたくさん愛していただけたら」
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ミュージカル「エリザベート」囲み取材より、左から成河、古川雄大、愛希れいか、花總まり、井上芳雄、山崎育三郎。
ミュージカル「エリザベート」が、明日6月7日に東京・帝国劇場で開幕。初日に先駆け本日6月6日、同劇場で囲み取材が実施された。
囲み取材にはエリザベート(オーストリア皇后)役の花總まり、愛希れいか、トート(黄泉の帝王)役の井上芳雄、古川雄大、ルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者)役の山崎育三郎、成河が出席した。宝塚歌劇雪組での「エリザベート」日本初演でタイトルロールを演じた花總は、「日本初演以来とても長く愛されている作品なので、それを受け継ぎつつ、キャストによって作品をいろんな色に変えることができたら」と今回の上演版に期待を寄せる。開幕に向けては「毎回、みんなで一致団結してがんばっています。今回もお客様にたくさん愛していただけたらいいなと思います」とメッセージを送った。
宝塚歌劇月組でトップ娘役を務めていた愛希は、昨年2018年に「エリザベート」の公演をもって退団した。愛希は宝塚歌劇団の先輩でもある花總に「一緒にお稽古をして(役を)作らせていただく感覚があって、すごく新鮮でした。同じときに同じ役を演じられることに感動しています」と視線を送る。さらに愛希は「伝統ある『エリザベート』ですが、どんどん進化し続けていてすごい。私もどんどん役を深め、先を目指していけたらいいなと思います」と意気込んだ。
井上が19年前の00年6月6日に「エリザベート」でデビューしたことにインタビュアーが言及すると、成河が「フウーッ!!」と歓声を上げて拍手を送り、会見場を笑いで包んだ。井上は感謝を口にしつつ「(デビューの日は)カーテンコールで号泣してしまって、それくらい幸せでした。今回も多分号泣すると思います……嘘ですけど!(笑)」と茶目っ気たっぷりに語る。また井上は上演に向け「『エリザベート』はウィーン生まれですが、日本独自の進化を遂げている。バージョンごとに演出やキャストも変わっていて、今回も新しいスターが生まれるんじゃないでしょうか。新たに期待して観ていただけたら」と観客に呼びかけた。
12年に「エリザベート」のルドルフ役でデビューした古川は「あのとき以上に緊張していますが、当時は感じられなかった楽しみもある」と胸の内を明かし、「トートやルキーニは誰もが憧れる役だと思います。その一員に加われた喜びを感じつつ、皆さんの期待を裏切らないトートを演じられたら」と意気込みを述べた。
今回ルキーニとして3度目の出演を果たす山崎は「今回はもう一度ゼロから、今の自分が感じるものを大事に向き合いました。新たなメンバーも加わったので、新鮮な気持ちです。これが最後という気持ちで挑めたら」と抱負を述べ、「『エリザベート』は時代ごとに変化していくことが魅力の1つだと思います。ぜひ注目していただけたら」と作品の魅力をアピールした。
前回に続いてルキーニを演じる成河は、「今回新たに変更された点もあって、僕たちも新鮮な気持ちでクリエーションできた。何度も観ているお客様も、新たに重厚な世界を楽しんでいただけると思います」と期待を煽る。さらに成河は「当日券の予約がですね、前日18:00から東宝テレザーブで受け付けられますので! ぜひ皆さんご利用ください!」とコメントし、場内の笑いを誘った。
ミュージカル「エリザベート」には、花總、愛希らのほかフランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝)役の田代万里生、平方元基、ルドルフ(オーストリア皇太子)役の京本大我(SixTONES / ジャニーズJr.)、三浦涼介、木村達成、ルドヴィカ / マダム・ヴォルフ役の未来優希、ゾフィー(皇太后)役の剣幸、涼風真世、香寿たつきらがキャスティングされている。上演時間は休憩含め3時間5分を予定。公演は6月7日から8月26日まで東京・帝国劇場にて。
ミュージカル「エリザベート」
2019年6月7日(金)~8月26日(月)
東京都 帝国劇場
脚本・歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詞:小池修一郎
キャスト
エリザベート(オーストリア皇后):花總まり / 愛希れいか
トート(黄泉の帝王):井上芳雄 / 古川雄大
フランツ・ヨーゼフ(オーストリア皇帝):田代万里生 / 平方元基
ルドルフ(オーストリア皇太子):京本大我(SixTONES / ジャニーズJr.) / 三浦涼介 / 木村達成(トリプルキャスト)
ルドヴィカ / マダム・ヴォルフ:未来優希
ゾフィー(皇太后):剣幸 / 涼風真世 / 香寿たつき(トリプルキャスト)
ルイジ・ルキーニ(皇后暗殺者):山崎育三郎 / 成河
ほか