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古舘佑太郎主演『アイムクレイジー』8月公開 「居酒屋で出会ったのがきっかけで生まれた映画」

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リアルサウンド

 古舘佑太郎が主演を務める映画『アイムクレイジー』が、8月24日に公開されることが決定した。

 本作は、新進気鋭の映画監督とアーティストの掛け合わせによる音楽×映画プロジェクト「MOOSIC LAB」にて企画が生まれ、プチョン国際ファンタスティック映画祭2018にてNETPAC賞(最優秀アジア賞)を受賞した、工藤将亮監督の長編デビュー作。音楽の道を諦めようとラストライブの日を迎えていたミュージシャンの佑樹がバイトに向かう途中、交通事故に遭い、車を運転していた作曲家の女性と息子と出会う。バイト先の店長に半ば強引に健吾の子守をさせられたことをきっかけに、佑樹は親子と深く関わっていく。厳しい現実の中でも強い信念を持ち、明るく振る舞う美智子の姿を見て、佑樹の中で何かが変わっていく。

【写真】『アイムクレイジー』シーン写真

 主演の佑樹役を演じた古舘のほか、作曲家の美智子役で桜井ユキが出演。また、佑樹を温かく見守るバイト先のカフェの店長として、サニーデイ・サービスの曽我部恵一が映画初出演を果たし、劇中で佑樹、美智子、美智子の息子・健吾と共にセッションを披露する。

■工藤将亮監督 コメント
失敗の連続で悔しいことだらけの撮影だったのが思い出されます。そんな中でも、ずっとチャレンジしたかった撮影手法があり、そのカットを撮れた時の喜びは忘れられない。どんな撮影手法かというと、出演する俳優たちが街中の一般の方々がいる空間の中でお芝居して、それを僕らが望遠で撮影する。撮影時はそれを勝手に雑観(造語)と呼んでいたのですが、それがうまく撮影できた時は自信につながりました。なんだか大したことがないように聞こえるかもしれないですが、俳優さんたちが街のど真ん中で普通の人に紛れて演じるのはとても難しいことです、それに答えてくれた俳優・スタッフたちに感謝いたします。すべてのダメ人間、自分に自信がない人、社会にうまく順応できない人たちに捧げるために作りました。画一的な社会をぶっ壊したいそんな気持ちです。

■古舘佑太郎 コメント
渋谷TOWER RECORDS、下北沢City Coutry City。未だにふと前を通り過ぎるたびに足を止め、思い出す。あの暑い熱い日々。工藤監督と必死に汗を掻きながら“クレイジー”を探した一夏。結局、狂ってる奴は誰なんだっけ? 俺だっけ、俺以外だっけ? 監督は、キスシーンなんか台本になかったのに俺に内緒で仕込んでいたり、終始暴れ回ったり叫んでたりした。東京の隅っこで世界に牙を剥いていた。そんな工藤監督に恐怖よりも愛おしさを覚えるのは、俺も狂ってるからなのか? 観たら教えて下さいネ。カルチャー大好き根暗男2人が居酒屋で出会ったのがきっかけで生まれた映画。それが『アイムクレイジー』。

■桜井ユキ コメント
主人公を通して発せられる無気力なエネルギーが、全編を通して引っ張っていってくれる作品だと思っています。毎日同じような繰り返しの何気ない日々がいかに大事で、そんな中でもいつ何がきっかけとなり、変化を起こしていくかわからない、わたし自身もそんな事に気づかされる作品でした。工藤監督が作品にぶつけた思いがたくさんの方に届くと嬉しいです。

■曽我部恵一 コメント
かわいくて、力強い、なんだか若々しい映画だと思います。初めて俳優として映画に出ました。それがこの作品でよかったです。

(リアルサウンド編集部)