ミハイル・プレトニョフ(ピアノ) 魔法の指が紡ぎ出す絢爛豪華な響きを堪能
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©Rainer Maillard / DG
「世界最高のピアニストはいったい誰だ」という素朴な疑問への答えは、人それぞれの好みにもよるところが大きく、様々なピアニストの名前が挙がることが予想される。しかしその中で間違いなくクローズアップされ、議論の対象となるピアニストの1人がミハイル・プレトニョフではないだろうか。
1978年に21歳で臨んだチャイコフスキー国際ピアノコンクールにおいて、圧倒的な優勝を飾ったことを皮切りに、ピアニストとして最高の評価を得てきたプレトニョフは、その後自らロシア・ナショナル管弦楽団を組織して指揮活動も展開。まさに今に至る縦横無尽の活躍ぶりのスタートだ。ところが2006年に突然ピアニスト引退を表明。世のピアノファンを悲しませたことも印象的だが、日本製のピアノ「SHIGERU-KAWAI EX」との出会いによって、再びピアニストとしての活動を再開したのだから嬉しい限り。今や巨匠の域に入ったそのピアニズムは、聴くたびに新たな刺激を与えてくれる。今回のプログラムには、ベートーヴェンとリストが用意され、その圧倒的なテクニックと深い洞察力の両面が体験できるチャンス到来。心して聴くべし!
ミハイル・プレトニョフ Mikhail Pletnev (ピアノ,Piano)
その幅広い活動により、一言では説明出来ない多才な芸術家。ピアニストとして世界の頂点を極め、指揮者や作曲家としても魔法のような驚くべき才能で、世界中の聴衆を魅了している。1990年ロシア・ナショナル管弦楽団(RNO)を設立。創設者・芸術監督として世界有数のオーケストラに育て上げる。2015年4月より東京フィルハーモニー交響楽団特別客演指揮者に就任。
1957年ロシア生まれ。78年、弱冠21歳でチャイコフスキー国際コンクールのゴールド・メダル及び第1位を受賞し、国際的な脚光を浴びる。驚くべき技巧、深い知性に裏づけられた演奏、完璧にコントロールされた美しい音色で、世界各地でカリスマ的人気を誇る現代最高のピアニストの一人として活躍。しかし、2006年、突然ピアニスト活動を停止し世界を驚嘆させる。SHIGERU KAWAIピアノとの出会いにより、2013年よりピアノ活動を再開。以前にも増して素晴らしい演奏が、話題となっている。
1995年イェリツィン元大統領および2002年プーチン大統領によってロシア共和国第一等国家賞を授与されている。使用ピアノ:カワイフルコンサートピアノ SK-EX
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