『カメ止め』監督の新作、“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019”でワールドプレミア
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“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019”記者発表の様子
デジタルシネマにフォーカスし、今年で第16回を迎える“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019”の記者発表が6月7日、都内で行われた。昨年『カメラを止めるな!』が社会現象となった上田慎一郎監督、そして同作に関わった浅沼直也監督、中泉裕矢監督が共同でメガホンをとった新作『イソップの思うツボ』がオープニング作品としてワールドプレミア上映されることになり、3名が喜びを語った。
埼玉県川口市にて2004年にスタートし、若手映像クリエイターの登竜門として、映像表現の可能性とエンタテインメント性を備えた作品を、世界中から厳選し上映する国際コンペティション映画祭。メインとなるコンペティション部門は、『国際コンペティション』と『国内コンペティション(長編部門・短編部門)』の2部門・3カテゴリーで上映される。
上田監督、浅沼監督、中泉監督はともに“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭”と縁が深く、出会いもまた本映画祭だった。上田監督は「7年前、バイトしながら作っていた自主映画を、初めて大きな映画祭で上映してもらったのがSKIPシティでした。浅沼さん、中泉さんとも出会えて」と回想し、「まさか共同監督で映画を撮るなんて、夢にも思っていませんでした。好きな映画も作家性も違う3人の個性が混ざり合った、いい意味で“いびつさ”が魅力」だとアピールしていた。
会見には、今回の審査委員長に就任した三池崇史監督(国際コンペティション)、荻上直子監督(国内コンペティション)、上田清司氏(実行委員会会長/埼玉県知事)、八木信忠氏(映画祭総合プロデューサー)、土川勉氏(映画祭ディレクター)、奥ノ木信夫氏(実行委員会副会長/川口市長)が同席した。
今年の第72回カンヌ映画祭監督週間に最新作『初恋』が選出された三池監督は、「映画祭は、作り手にとって、たくさんの人に作品を見ていただけるきっかけ。扉を開き、まったく違う場所に連れて行ってくれる」と持論。自身もトロント国際映画祭での評価を機に、国内外での知名度を高めた経験をもち「若い頃に、(Dシネマ映画祭のような)こういう映画祭があれば、もっと面白い展開があったのかも」と思いをめぐらせ、「審査員はむずがゆいが、審査員長なら、もう開き直るしか(笑)。自分自身も新しい刺激を受けるのが楽しみ」と抱負を語った。
取材・文・写真:内田涼
SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019(第16回)開催概要
■会期:2019年7月13日(土)~7月21日(日)までの9日間
■会場:SKIPシティ(埼玉県川口市)
■内容:国際コンペティション、国内コンペティション、特集上映、関連企画、イベント等多数予定
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