當山みれいがファンに飛躍を誓った夜 歌手としてのタフな一面見せたワンマンツアー東京公演
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當山みれいが6月1日にワンマンツアー『Live Tour 2019 ”Answer”』の東京公演をduo MUSIC EXCHANGEにて開催した。
ダンサー2人とともに彼女がステージに登場。会場から大きな歓声が起きる中、まずKREVAの「音色」へのアンサーソングである「音色 Regards」が1曲目に流れ始め、キレ味の良いダンスを見せながらパワフルな歌声を披露。サビパートの盛り上がりや要所要所での煽りなど、ライブでのコール&レスポンスは折り紙付き。彼女が発する一言一言がアクセルのように機能し、序盤から勢いよくライブはスタートした。
続いて「P.S. 等身大のラブソング」を歌い切ると、MCコーナーで「みなさんこんばんは、當山みれいです!」と元気よく挨拶。この日まで「ドキドキワクワクでした。みなさんの姿を見たらこみ上げるものがあって……」と素直な心境を述べた。
愛らしいキャラクターと朗らかな性格の彼女。明るくトークする様子は歌う姿とは対照的で、愛嬌がある。次に披露した「君のとなり」「Fallin’ Out」「キミの好きなうた」はしっとりとしたナンバー。抜群の歌唱力もあって、オーディエンスはじっくりと聴き入る。
しかし、この日最も素晴らしかったのは次に行われたメドレーではないだろうか。「Love Me Crazy」~「Tiger」~「Memories」といったグルーヴィーかつダンサブルな楽曲を休みなく歌い上げると、これには会場も湧き上がり、歓声や手拍子がどこからともなく自然と起きた。
コラボ曲である「キカセテホシイ feat. 寿君」と「ひとつだけの feat. TAK-Z」の2曲ではゲストの寿君とTAK-Zと息の合ったパフォーマンスを見せる。こうしたデュエットソングでの當山の表情は、ソロとはまた違った魅力がある。曲を終えると2人を迎えて和気あいあいとしたトークを展開。笑いの絶えないMCで場を和ませた。
終盤に差し掛かり披露された曲は「Missing You」。日本各地の映画祭で公開され、様々な賞にノミネート・絶賛された”涙活”初制作ショートムービー「明日への約束」のテーマソングとして書き下ろされたこの曲。母と子の死別という思いテーマの映画に対しての楽曲として制作され認知されていたが、當山みれいが自身の個人的経験も強く投影されていたことが語られた。強い想い、メッセージを語った後、さらにその説得力を増すかのような歌声に、会場の視線はいっそう彼女に集中した。
「Answer」や、LINE MUSICなどサブスクリプションサービスで軒並みランキング1位を獲得している「大嫌い feat. さなり」、「Dear My Boo」を感情たっぷりに歌い上げると、本編ラストに「I Wanna NO feat. SHUN」で華麗に締めた。
鳴り止まないアンコールに応えるようにしてステージに再度登場すると「願い~あの頃のキミへ~」と「My Way」の2曲を披露。惜しみない拍手が彼女に送られる。ライブ後にはファンと一緒に記念撮影を行い、今後の飛躍を誓った。
歌唱力だけでなく、最後まで声量のまったく衰えることがない疲れ知らずの体力にも驚かされたが、ダンサーを据えての動きのあるステージングや、舞台と客席を繋げるコール&レスポンス、そしてゲストを迎えて繰り広げた多彩なデュエットソングなど、様々な表情でファンに届けたライブであった。
遅ればせながら、昨日duoにお越しくださった皆様、ありがとうございました。昨日の一瞬を切り取ったムービーでツアーの様子をチョイ見せ。#大嫌いfeatさなり も初披露。
名古屋大阪の皆さま、来たるライブへの期待を膨らましてお待ちください!#Mirei1stTourAnswer pic.twitter.com/Pzo7W2cAuZ— 當山みれいスタッフ (@teammirei_staff) June 2, 2019
(写真=上飯坂一)
■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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