「劇場版パタリロ!」魔夜峰央のネタバレに小林顕作嘆く、加藤諒は観客に拡散命令
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「劇場版パタリロ!」舞台挨拶の様子。左から小林顕作、魔夜峰央、加藤諒、佐奈宏紀。
「劇場版パタリロ!」の舞台挨拶が6月7日に東京・TOHOシネマズ 新宿で行われ、キャストの加藤諒と佐奈宏紀、監督を務めた小林顕作、原作者の魔夜峰央が登壇した。
「劇場版パタリロ!」は、魔夜峰央のマンガ「パタリロ!」を実写映画化したもの。「~全部見れます!映画!舞台!舞台!~『パタリロ!』オールナイト上映会」と題された今回のイベントでは、「劇場版パタリロ!」の通常上映に加え、「舞台『パタリロ!』」「舞台『パタリロ!』★スターダスト計画★」の生コメンタリー付き上映、計5回の舞台挨拶が行われた。
1回目の舞台挨拶に姿を現した小林は、キャストの青木玄徳が芸能活動を停止していたことで、「劇場版パタリロ!」の公開が危ぶまれていたことに触れ、「去年の今頃はこの映画が公開できるとは思っていませんでした。誰もが絶対に無理だと思っていたんですが、すごくいろいろなことがあり、奇跡的に公開できることになりました。本当にありがとうございます」と客席に向かって深々と頭を下げる。
MCを務める小林の呼び込みにより、加藤、佐奈、魔夜が登場。22:00開演という遅いスタートに、魔夜は「こんなに遅い時間にお客さんが集まってくれるのかと心配してましたが……」と満席の場内を見渡したあと、「よっぽど暇なんでしょうね」と約1000人の応募から選ばれた500人の観客に向けて毒を吐く。
謎の美少年マライヒ役の佐奈は、映画の舞台挨拶が初めてと明かし、「すごい……こんなポップコーンの香ばしい匂いは初めて。ワクワクしてます」と興奮気味な様子。また、「パタリロが大好き。パタリロを愛しているんです」と「パタリロ」愛を語りつつ、「本当に“祝・公開”なんです。皆さんの愛を感じられる日にしたい」と客席に投げキッスを贈った。
小林が「スベってたら『スベった!』って野次飛ばしてください」と鑑賞方法を指南すると、パタリロ役の加藤が「心の声をダダ漏れにしていただきたい」と付け加える。続く魔夜は「寝てもいいんです。うまい噺家の噺は寝ます。だからこの映画で寝られるかどうか」と冗談を飛ばしつつ、舞台版と劇場版を比較して、「大きくは変わってません。舞台をちょっと映画っぽくしただけですから、あまり期待しないほうがいいかもしれません」と言いたい放題述べ、会場の笑いを誘った。
加藤の「映画ならではの表現もちゃんとある。こんな大きなスクリーンで観られるなんて信じられない」というコメントを受け、魔夜が「アニメもあり、CGもあり。最後の諒くんが……」とネタバレを言ってしまう場面も。これに対し、小林は「なんで言っちゃったの!? しかも本当に最後のやつ」と嘆いたあと、吹っ切れた様子を見せた。
フォトセッションでは、登壇者4人とタマネギ部隊の仮面を被った500人の観客が記念撮影を行った。魔夜が「皆さんは一応、タマネギ部隊の所属ということになります。殿下からも拡散するように命令しないと」と口にすると、加藤は「今日のこの写真……みんなTwitterで拡散しろお!!」と叫んだ。
「劇場版パタリロ!」は、6月28日よりTOHOシネマズ 新宿ほか全国で上映される。
(c)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会 2019