制作期間7年超 大橋裕之原作の長編アニメ映画『音楽』、来年1月に公開決定
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©大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン
アニメーション映画『音楽』が、2020年1月から東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。
2005年に自費出版された大橋裕之の漫画『音楽』は、楽器を触ったこともない不良学生たちが思いつきでバンドを組むところから始まる作品。2009年に刊行された単行本『音楽と漫画』に収録の『音楽』をもとにしたアニメ化は、2012年に岩井澤健治監督、プロデューサーの松江哲明らによって発表され、制作が続けられてきた。
映像は実写の動きをトレースするロトスコープの手法で制作。作画枚数は4万枚超となり、全て手描きによって作られた。クライマックスとなる野外ライブのシーンを制作するために、実際にステージを組み、ミュージシャンや観客を動員してのライブを行なった。上映時間は70分を予定。プロデューサーは松江哲明。アソシエイトプロデューサーとして九龍ジョー、迫田明宏が名を連ねている。
公開決定の発表にあわせて、岩井澤健治監督と大橋裕之のコメントが発表された。
岩井澤健治監督のコメント
僕は“前例がない”という言葉が嫌いです。
映画関係の仕事をしていると良く聞く言葉ですが、多分これはどの業界でも使われている言葉だと思います。
『音楽』を企画した理由は、個人制作での長編アニメーション映画は”前例がない”からです。
だからこそ挑戦してみたかったのです。
映像化不可能とまで言われていた『音楽』を自主制作で長編アニメーションにするという試みだけでも、相当ハードルの高い企画だと思うのですが、僕は高いハードルをもう一つ、作品内に入れています。
それこそが、この作品の最大の魅力になっていると確信しています。大橋裕之のコメント
アニメーション映画『音楽』は、岩井澤監督をはじめとする様々な方の力が結集されてとんでもないものに仕上がってきております。
当たり前ですが、軽々と原作を超えております。
岩井澤監督が7年以上かけて作り上げた渾身の作品をぜひご覧ください。
早くでかいスクリーンで観たいです。