ピーター・バラカンが贈る『LIVE MAGIC!』にシーナ&ロケッツ、小坂忠ら
音楽
ニュース
ライブイベント『Peter Barakan's LIVE MAGIC!』が、10月19日と20日に東京・恵比寿のザ・ガーデンホール、ザ・ガーデンルームで開催される。
ピーター・バラカンが選んだアーティストたちが出演する同イベント。6回目を迎える今年の出演者は、シーナ&ロケッツ、小坂忠 Magic Band 2019、3MA、Amamiaynu(朝埼郁恵+OKI+KAPIW & APAPPO+Rekpo)、Tamikrest、Steinar Raknes、Dos Orientales、Myahk Song Book ~Timbow Ensemble~、濱口祐自、東京中低域、Afropolitan the band、The Kota Oe Band、西村ケント。各アーティストに向けたピーター・バラカンによるコメントも発表された。
チケットの第2次先行予約は6月23日まで実施。一般販売は6月29日からスタートする。
ピーター・バラカンのコメント
LIVE MAGIC!は、あっという間に6回目の開催を迎えることになりました。毎年、どんな顔ぶれが揃うのか、わくわくしながら準備を進めています。5年間続けてある程度フェスとしての認識も高まり、国内外のミュージシャンから出演したいという連絡をいただくようになりました。紹介したいアーティストが多いのが嬉しい悩みです。
毎回、長年地道に活動を続けているミュージシャンも、ぼく自身も初めて知るミュージシャンも、みんな感激するような素晴らしい演奏を繰り広げてくれます。今年もいつもの恵比寿ガーデン・ホールで、いつものようなおいしい食べ物や飲み物、そしてもちろんゴキゲンな音楽との出会いを保証します。皆さん、ぜひ来てくださいね!シーナ&ロケッツについて
シーナ亡き後も、シーナ&ロケッツと名乗り続ける鮎川誠は日本のブルーズ寄りのロックンローラーの象徴です。他のイヴェントで何度か、ブルーズ愛を語り合いながらご一緒したことがありますが、いよいよLIVE MAGIC!に登場していただきます。小坂忠 Magic Band 2019について
1975年にアルバム「ほうろう」を聞いた時、小坂忠の歌のソウル・フィーリングに驚いたものです。あれから40年以上経って尚、彼のヴォーカルは円熟味を帯びて実に素晴らしい。今回はDr.kyOn、鈴木茂、小原礼、林立夫というドリーム・チーム、そしてゲストの桑名晴子と一緒にLMに登場。3MAについて
三つの「MA」はマロック(モロッコ)、マリ、マダガスカル。それぞれからドリス・エル・マルーミ(ウード)、バラケ・シソコ(コラ)、ラジェリ(ヴァリー)という独自の響きを持つアフリカの弦楽器の名人によるこのユニットの音色、そして演奏の対話の美しさに心を奪われます。Amamiaynu(朝埼郁恵+OKI+KAPIW & APAPPO+Rekpo)について
字面の通り、奄美とアイヌの共演です。OkiはLMに2回目の登場ですが、今度はアクースティックでトンコリを弾いて、島歌で有名な朝崎郁恵と一緒に歌います。2人の他にOkiの奥さんRekpo、そして歌と踊りでもう2人のアイヌの女性KapiwとApappoが参加します。Tamikrestについて
ウスマン・アグ・モサをリーダーとするタミクレストはサハラの民トゥアレグ人のバンド。いわゆる砂漠のブルーズを演奏するグループの中で比較的ロック寄りのサウンドで、歌詞は地元のタマシェク語ですが、メンバーにフランス人もいて、独自のサウンドになっています。Steinar Raknesについて
度々の来日でお馴染になってきたノルウェイのベース奏者スタイナー・ラクネス。ソロでやる時はウッド・ベースとループ・ペダルだけの伴奏で、ちょっとトム・ウェイツを思わせる渋いヴォーカルでアメリカーナと呼ばれるようなルーツ・ミュージックの曲、自作、時にはプリンスやナンシー・シナトラの歌も歌います。Dos Orientalesについて
ウルグアイ人のピアニスト、ウーゴ・ファトルーソと日本の打楽器奏者、ヤヒロトモヒロによる「2人の東方人」。多くのジャンルで活動してきたウーゴは基本的にラテンとジャズの要素が強いですが、デュオならではの自由なやり取りが特色のユニットです。Myahk Song Book ~Timbow Ensemble~について
2年前のLIVE MAGIC!で多くのファンを獲得した宮古島の歌い手、與那城美和と九州のベーシスト松永誠剛の2人によるミャーク・ソングブックが、今度は更に宮古島から2人の女性歌手とブラック・ワックスのサックス奏者として知られる池村真理野を加えた新たなメンバーで臨みます。濱口祐自について
いわずと知れたLIVE MAGIC!のマスコット、和歌山県那智勝浦を決して離れない名物アクースティック・ギタリストの濱口さんは、新作のアルバムを作りそうにないですが、最近何とレパートリーを増やしています!また恵比寿で聞くのが楽しみです。東京中低域について
バリトン・サックスだけの10人組はすごい発想です。低音中毒者の一人としてこのグループに対してすぐに興味が湧きました。意外に抑えたアンサンブルが目立つ彼らのサウンドはどちらかといえばクラシックに近い部分もあります。とにかく響きがいい!Afropolitan the bandについて
日本在住アフリカのミュージシャン4人のグループ。コート・ディヴワールのイブライム・コナテはジェンベとカマレンゴニ、マリのアミドゥ・デンベレはタマとンゴニ、セネガルのシェク・タイルー・ンバイはドゥヌンとサバール、ブルキナ・ファソのアミドゥ・ジャバテはカマレンゴニとバラフォン。ゴキゲンなバンドです。The Kota Oe Bandについて
今年も新発見のバンドがあります。大江康太のギターを聞いて誰でもすぐにデレク・トラックスのことを連想するはずです。よく研究している感じもしますが、感性も素晴らしく、バンド(キーボード、べース、ドラムズ)は全員演奏が非常にいい。今年のLMで見てファンになる方が多いと思います。西村ケントについて
大阪出身の西村ケントは16歳です。アクースティック・ギターのインストルメンタル・アルバムを3枚発表しています。譜面は読めず、独学でギターを覚えたという彼は70年代のアメリカン・ポップ/ロックを得意としますが、タッピングを含む彼の腕に感心しました。本当に巧い。