「このミス」大賞ドラマシリーズ始動!主演に佐久間由衣、阿部進之介、小関裕太ら
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「このミス」大賞ドラマシリーズのラインナップ発表記者会見の様子。左から阿部進之介、佐久間由衣、佐藤二朗、小関裕太。
宝島社「『このミステリーがすごい!』大賞」の関連作品をドラマ化する「このミス」大賞ドラマシリーズのラインナップ発表会見が、本日6月10日に東京・神楽座で開催。各作品の主演に選ばれた佐久間由衣、阿部進之介、小関裕太、また第5弾作品の特別審査員を務める佐藤二朗が登壇した。
「『このミステリーがすごい!』大賞」は、新たな時代のミステリー&エンタテインメント作家と作品の育成・発掘を目的に、2002年に創設された新人賞。「このミス」大賞ドラマシリーズでは、第16回までの関連作から山本巧次「大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう」、七尾与史「死亡フラグが立ちました!」、中山七里「連続殺人鬼カエル男」に加え、第17回でU-NEXT・カンテレ賞を獲得した登美丘丈「名もなき復讐者 ZEGEN(仮題)※応募時タイトル『その男、女衒』」、10月発表予定のU-NEXT・カンテレ賞受賞作の計5タイトルをドラマ化する。1作品が全8話で構成され、各話30分。7月4日より毎週木曜深夜にカンテレで放送され、オンエア終了後U-NEXTでの独占配信が行われる。
佐久間が主演を務めるのは、ドラマ化第1弾に選ばれたタイムトラベルミステリー「時空探偵おゆう 大江戸科学捜査」。祖母の家にあった不思議な押し入れから200年前の江戸時代にタイムスリップしたOL・関口優佳が、現代の科学技術を用いて江戸の難事件に挑む。すでに撮影を終えた優佳役の佐久間は「自分の身一つで現代と江戸を行ったり来たり、小説を飛び越えて両方の世界感が楽しめて、私もユニークな設定を楽しみながら演じました。冴えない生活を送っていた優佳が、江戸時代に行ってからいろいろな出来事を乗り越えて成長していく姿も見どころです」とアピールする。
第2弾ドラマ「名もなき復讐者 ZEGEN」は、自らを“女衒(ぜげん)”と名乗る男の復讐劇を軸に、夫のために出稼ぎをする中国人女性、見知らぬ相手と偽装結婚した中年男の運命が交錯するさまを描くダークエンタテインメント。夜の街で生きる女衒を演じる阿部は、台本の印象を「ハードでした。一気に全話読んで泣いてしまった。自分の中ですぐに反応がある作品だったので、女衒はとても共感しやすい人物だと思います」とコメント。撮影は、これから開始される。
小関が主演を務める第3弾は、事故にしか見えない殺人装置を仕掛ける完璧な殺し屋“死神”を軸にしたミステリーコメディ「死亡フラグが立ちました!」。小関が演じるのは、死神の正体を追う“イケてない”都市伝説ライター・陣内トオルだ。コメディ色の強い作品になるそうで、小関は「周りにいる編集者や相棒がとにかく面白い。陣内くんが彼らに惑わされていくさまが面白いコメディです」と紹介。“都市伝説ライター”という役どころをまだつかみきれていないという小関が、目の前のマスコミ陣に「イケてないオカルトライターってどんな感じですか」と無邪気に尋ねる場面も。
佐藤はドラマ化を前提とした賞を選ぶ審査員に選ばれたことについて当初「なんで俺が?」と思ったそうだが、「まだ世に出ていない原作を選ぶことは当然今までやったことがない。クイズ番組の司会なんかもやっていますが、50歳にして新しいことを初めてやるのも面白いなと思い、お引き受けいたしました」と経緯を説明。受賞作のドラマ化の際、クリエイターとして参加する予定である彼は「選んで、はいおしまいは寂しい。自分も、原作がどうドラマ化さていくのかが一番楽しみなので、何かしらの形で関われたら」と続けた。また佐藤は「このミス」大賞ドラマシリーズの全5作品への特別出演も果たす。「今プロデューサーと相談してるんですが、楽しみ方の1つとして『佐藤二朗を探せ』じゃないですけど、後ろ姿だけとか、横顔ちょっと映るとかぐらいがちょうどいい気がします」と希望しながら、「決して、セリフを覚えたくないとかローカロリーで撮影に参加したいというわけではないです」と弁解した。
なお第4弾の主演は未定のため続報を待とう。
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