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アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』12月公開、特報&宗田理のコメント到着

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CINRA.NET

©2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会

アニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』が12月に全国公開される。

同作は、1985年に刊行され、1988年に宮沢りえ主演で実写映画化された宗田理の小説『ぼくらの七日間戦争』をもとにした作品。アニメ版では、親や教師からの管理教育に反抗し、廃工場に立てこもって戦った少年少女たちの「七日間戦争」から30年ほど経った2020年が舞台となる。アニメ化にあたってタイトルは漢数字の「七」からアラビア数字の「7」に変更されている。

今回のアニメ化は『ぼくらの七日間戦争』を含む『ぼくら』シリーズの累計発行部数が2千万部を超えたことがきっかけ。91歳となった現在もシリーズの新作を書き続けている原作者の宗田理にアニメ化の企画を提案したところ、シリーズのテーマである「大人への挑戦」と「ユーモラスな戦い」を描くことを条件に快諾したという。

監督を務めるのは『ドリフェス!』の村野佑太。脚本は『コードギアス 反逆のルルーシュ』『交響詩篇エウレカセブン』など多くのアニメ作品を手掛けてきた大河内一楼、キャラクター原案はけーしん、キャラクターデザインは清水洋、アニメーション制作は亜細亜堂が担当する。声優陣は後日発表。今回の発表とあわせてティザービジュアルと特報が公開された。

宗田理は「アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます」とコメント。

また村野佑太監督は「今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい「ぼくら」の7日間戦争を紡いでいけたらと思います」と述べている。

宗田理のコメント

子どもたちが常に抱いているいたずら心や冒険心、悪い大人への挑戦を子どもの視点から描こうと思ったのがきっかけでこの物語は生まれました。
今もこのテーマを変えることなく、シリーズの新作を書き続けていますが、これが子どもの本心をついているから、いつになっても子どもたちの心をとらえて読み続けられているのではないかと思います。
これは作者にとってこの上ない喜びです。
今回、この作品が新しいストーリーのアニメ映画になります。
アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。
あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。
それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます。
小説とは違う感動をぜひ劇場で体験してください。

村野佑太監督のコメント

解放区より愛をこめて―原作を読んで胸が一番高鳴った場面です。
今の子どもたちが必要としている解放区とはなんだろうか。
原作の発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、生まれた時から当たり前にあるネット環境は大人に内緒で冒険することを容易くさせました。
しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、その居場所を守る為にはまた別の不自由さが生まれているみたいです。
今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。
原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい「ぼくら」の7日間戦争を紡いでいけたらと思います。