幸田浩子オペラティック・リサイタル ジョン・健・ヌッツォを迎えた「花」のステージ
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日本を代表するオペラ歌手、幸田浩子(ソプラノ)がゲストにジョン・健・ヌッツォ(テノール)を招いたリサイタルが実現する。「ARIA花から花へ」と題されたこのコンサートのプログラムには、プッチーニのオペラ『ジャンニ・スキッキ』から“私の愛しいお父さま”や、ヴェルディのオペラ『ラ・ボエーム』より“私の名はミミ”など、オペラのヒロインたちを象徴する美しいアリアが満載だ。さらには、ヴェルディのオペラ『椿姫』より“乾杯の歌”での2人の豪華なデュエットも聴き逃がせない。ステージにはオペラ公演同様字幕が用意されるほか、華道家大泉麗仁による舞台装花が飾られるなど、従来のリサイタルとは一味違う凝った演出にも注目したい。
公演詳細
http://billboard-cc.com/classics/kouda-nuzzo-2019/
幸田浩子(ソプラノ)
東京藝術大学首席卒業。同大学院、文化庁オペラ研修所を修了後、ボローニャ、ウィーンに留学。
数々の国際コンクールで上位入賞後、欧州の主要歌劇場へ次々とデビュー。ローマ歌劇場、シュトゥットガルト州立劇場、カターニア・ベッリーニ大劇場等大舞台で重要な役を演じ、2000年名門ウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。
帰国後は、新国立劇場、びわ湖ホール、東京二期会など数々のプロダクションで、『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『リゴレット』ジルダ、『魔笛』パミーナ等を演じ好評を博す。また、幸田をかぐや姫役に想定して作曲されたオペラ『竹取物語』は、2014年の初演以降海外でも公演するなど称賛されている。
その他主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタルなど多彩な活動を展開。
メディアへの登場も多く、NHK-FM「気ままにクラシック」やBSフジ「レシピ・アン」ではレギュラーMCとして出演。
18年にはCDデビュー10周年を記念し、名匠ラルフ・ワイケルト指揮による《ARIA 花から花へ~オペラ・アリア名曲集》をリリース。
第14回五島記念文化賞オペラ新人賞、第38回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。第3代クルーズアンバサダー(クルーズ振興大使)。
二期会会員
ジョン・健・ヌッツォ(テノール)
東京都出身のアメリカ人テノール。南カリフォルニア・チャップマン大学音楽部声楽科卒業。
2000年に世界三大歌劇場の一つであるウィーン国立歌劇場でデビューし、オーストリア芸術新人大賞「エバーハルト・ヴェヒター・メダル」を受賞。ウィーン・フォルクスオパーにてバーンスタイン『ウエスト・サイド・ストーリー』、ザルツブルグ音楽祭にツェムリンスキー『カンダウレス王』、オッフェンバック『ホフマン物語』で出演するなど、ヨーロッパでの歌手としての地位を確立する。その後、巨匠ジェームズ・レヴァインの招待によりメトロポリタン歌劇場にデビュー。その活動がTBS系TV番組「情熱大陸」にて放映され、日本国内で一躍脚光を浴びる。NHK大河ドラマ「新選組!」のテーマ曲を歌い、NHK「紅白歌合戦」に2度出場。天皇皇后陛下とローマ法皇に歌声を披露した経験をもつほか、MLBやサッカーの国際試合での国歌斉唱もつとめた。
これまでグルベローヴァ、ゲオルギュー、ブルゾン、ヌッチ等と共演。ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、NHK交響楽団、東京交響楽団、札幌交響楽団、京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団等、国内外のオーケストラへ客演。
2016年は、三大テノールの1人、ドミンゴと歌劇『真珠とり』の二重唱や世界的ホルン奏者のバボラークとブリテンの珠玉の名作『テノール、ホルンと弦楽の為のセレナード』の共演に加え、ニューアルバム「イタリアン・アリア」を発売し全国10ヶ所のリサイタルツアーを実施。
2017年は、NHKナゴヤニューイヤーコンサートやサントリーホールでロッシーニ「荘厳ミサ曲」に出演、京都市交響楽団「バレンタイン・コンサート」とウィーン楽友協会「UTAU DAIKU」への再出演に加え、台湾と香港でデビュー果たし、アジアでの活動を広げる。その一方でシューマン「詩人の恋」をリリースする等、ドイツ歌曲に取り組む。
2018年は、東京芸術劇場での歌劇『真珠とり』、軽井沢大賀ホール春の音楽祭のほか、オール・プッチーニのリサイタルツアーを実施。
今年は、サントリーチェンバーミュージック・ガーデンで『美しき水車小屋の娘』のほか、日墺友好150周年記念イヤーに伴うウィーン公演やリサイタルツアーを予定している。東京音楽大学客員教授。
第9回日本声楽コンクール第1位、第13回出光音楽賞受賞、ロサンゼルス・アーティスト・オブ・ザ・イヤー、ロサンゼルスNATS声楽コンクール第1位等多々受賞。
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