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Why Don’t Weインタビュー 5人が音楽に込めるもの「ポジティブなメッセージを伝えていきたい」

音楽

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リアルサウンド

 その前の晩、Zepp Tokyoのステージに立った5人は、キラッキラに輝いていた。昨年夏の『SUMMER SONIC 2018』での初来日に続く、Why Don’t Weの初の単独ジャパンツアー。アメリカのiTunes総合アルバムチャート1位、日本でもiTunes Popチャート4位を記録した1stアルバム『8 Letters』の楽曲を中心に、息の合ったハーモニー、ダンス、映像を駆使したスタイリッシュなパフォーマンスに、絶え間なく降り注ぐ女性ファンの大歓声。ヒップホップやR&B、ベースミュージックなど最新型のサウンドとアイドル級の個性を兼ね備えた、久々に現れたアメリカンボーイズグループの本命候補、Why Don’t Weは一体どんなグループなのか? 日本最終公演を控えた日の昼過ぎ、5人をキャッチして話を聞いた。(宮本英夫)

楽しんでもらえるなら、誰でもウェルカム(ダニエル・シーヴィ) 

ーーザック、昨日の夜はステージの上で、18歳のバースデーを祝ってもらったね。

ザック・ヘロン(以下、ザック):イエー!

コービン・ベッソン(以下、コービン):やっと12歳になったよ!

ザック:成人だね。アメリカでは12歳で成人なんだ。

ーーあはは(ジョークだよなあ……)。

コービン:これでやっと一緒に、お酒を飲みながらパーティーできるよ。

ザック:タトゥー入れちゃおうかな。

ーーあはは(ジョークだよなあ……)。

コービン:ザック以外はみんな18歳以上だったから、アメリカではお酒を飲めるんだけど、一人だけ飲めなくてかわいそうだったから。ザックもずっと楽しみにしてたんだ。

ーーみんなで「ハッピー・バースデー」を歌った。僕も歌ったよ(笑)。

ザック:イエー! ありがとう。すごく嬉しかった。

ーーここまでの、ジャパンツアーの感想を聞かせて。いい感じ?

ジャック:もちろん!

ジョナ・マレー(以下、ジョナ):すごくいい調子だよ。

ザック:でも、疲れた。

ジョナ:ツアー全体が楽しいけれど、昨日は特に良かったよ。

ダニエル・シーヴィ(以下、ダニエル):ファンのみんながすごく喜んでくれて、僕たちも嬉しいんだ。日本は、去年のSUMMER SONIC以来だけど。

ーーワンマンツア-は初めて。

ジョナ:そうそう。だからすごく嬉しいし、すごく楽しい!

ーーオーディエンスはどう?

ジャック・エイブリー(以下、ジャック):Amazing! Beautiful!

ジョナ:Happy!

ザック:ワオ! って感じだね。

ジョナ:Big Smile! 素晴らしかった。

ーー英語の歌もちゃんと歌ってたね。

ジャック:そうそう! Crazy thingだよ。

ジョナ:本当にAmazingだね。

ダニエル:歌詞を全部歌ってくれるんだ。本当に素晴らしかった。

ーー客席はほとんど女の子ばかりだった。僕のようなオジサンはちょっと恥ずかしかったよ(笑)。やっぱり女の子ばかりのほうが嬉しいかな?

ジョナ:いやいや、もちろん大歓迎だよ!

ダニエル:楽しんでもらえるなら、誰でもウェルカムさ。

ーーアメリカでもこんな感じなの?

ダニエル:いや、日本のほうが男性が多いと思う。

ジョナ:アメリカは女の子ばかりさ。

ダニエル:それはそれで嬉しいけどね。

ーーWhy Don’t Weは女の子だけに向けて曲を作ってるのかな。

ジョナ:違うよ! 誰かのために曲を書こうなんて思ってない。みんなのためさ。

ダニエル:特に僕らは、ヒップホップやR&Bの影響を受けてるからね。そういうジャンルには素晴らしい男性アーティストが多いし、リスナーにも男性が多いよね。だから女の子のためだけに書いてるわけじゃない。男性のみなさんも、ぜひライブに来てほしいな。

ーー今年出たシングルで、昨日のアンコールでもやった、マックルモア&ライアン・ルイスのマックルモアとのコラボレーション「I Don’t Belong In This Club」は最高にかっこいいね。

ジョナ:ありがとう!

ーー「I Don’t Belong In This Club」って、女性たちの大歓声に取り囲まれて、昨日はちょっとそんな気分になったけど(笑)。どうしてこの組み合わせが実現したの?

ジョナ:僕らの「Trust Fund Baby」のMVを撮ってくれたディレクターが、マックルモアの親しい友人だったんだ。それで僕らのことを紹介してくれたおかげで、コラボレーションが実現したのさ。マックルモアから最初のバースが届いた時に、これは凄い、絶対うまくいく! と思ったね。

ーー一緒に作業したの?

ジョナ:いや、ビデオは一緒に撮影したけど、レコーディングは別々だった。

ザック:彼は本当にAmazingだった。しかも、すごく礼儀正しくて謙虚なんだ。

ありのままの自分でいることが大事(ジョナ・マレー) 

ーーところで、Why Don’t Weの音楽には、ヒップホップ、R&B、ダンスミュージック、SSWスタイルなどが混ざってるよね。

ジョナ:そうそう。ポップで、アーバン(都会、最新)で、という感じかな。メンバー5人の個性がすごく際立っていて、それぞれ少しずつ違う音楽を聴いてるから、自分が好きな音楽、聴きたい音楽を作ろうと思うと、自然に混ざっていくんだよね。だから、こういう服を着てこういう音楽をやらなきゃ、というものは全くなくて、好きなようにやるとこうなった、という感じかな。それがファンにも伝わって、共感してもらえてるんじゃないかな? と思うけど。嘘のない僕らが、音楽を通して伝わってるんだと思う。

ダニエル:……何でも聴くけど、カントリーは苦手だな。

ーーあはは。そうなんだ。

ザック:僕はカントリーも好きだよ!

ジョナ:時にはいい曲もあるよね。

コービン:ダン&シェイの「Tequila」は大好きさ。

ジョナ:♪ラララ〜(歌う)。

ーー最近聴いてるものは?

ジョナ:ともかく、ラップはみんな好きだね。あとは、エド・シーラン。

ジャック:「Trust Fund Baby」を書いてくれたのは、嬉しかったな。

ジョナ:ドレイクも。

ダニエル:J・コール。

ジョナ:エド・シーラン&ジャスティン・ビーバーの「I Don’t Care」は最高だね。

コービン:スウェイ・リーもいいね。

ジャック:チャンス・ザ・ラッパー。

ーーいろんなものから影響を受けてるWhy Don’t Weの音楽。何て表現すればいいだろう?

コービン:一緒にシンガロングできる音楽。

ザック:オリジナル。

ダニエル:特定のサウンドにとらわれていないからね。幅広いのが僕らの音楽の特徴だと思う。

ジョナ:ポップだけど、アーバンな音楽。そういう言い方が好きだね。

ーー一つ聞きたいことがあるんだけど。Why Don’t Weは、というか君たちの世代は、インターネット、ソーシャルズ(SNS)をとてもうまく使っているよね。

コービン:apps(アプリ)世代だね。

ジョナ:アメリカでは、Instgram、Twitterでライブの告知をすると、あっと言う間に情報が伝わってチケットがソールドアウトになったりする。そんなものがない時代には、そのためにすごい量のプロモーションをやらなきゃいけなかったのに、今はテクノロジーのおかげですごく便利になったと思う。

ーーそれはインターネット、SNSのメリット、ポジティブな面だと思うけど。逆に、ネガティブに感じる面はあるかな?

ジョナ:うん、何でもそうだと思うけど、いい面と悪い面があると思うんだ。

コービン:インターネットを使うと、誰かの意見にすぐにアクセスすることができる。そこには、ポジティブな考えを持っている人もいれば、ネガティブな意見をばらまく人もいる。そういう人たちがインターネットを使って、ネガティブなバイブスを拡散してしまうこともあるから、そういう意見に惑わされちゃいけない。そんなものは無視して、いいものにだけ目を向けるようにするのがポイントだと思う。

ダニエル:Meme(ミーム)はとても面白いよね。

ジョナ:そうそう。コービンが言ったみたいに、最近はネガティブな意見が拡散されることも多いから、気をつけなきゃいけない。たとえば、人と比較して“あなたは不幸です”とか言われると、特に女の子たちは“そうかもしれない、なんでインターネットの中の人たちはみんな幸せそうなんだろう”と思ってしまう。Instgramは特にそういうところがあるよね。だって、いいシーンしか見せないから。

ーーうんうん。それは日本でいうインスタ映えってやつと近いかもね。現実以上に美しく加工してしまったり、派手なところばかり選んでしまったりする。

ジョナ:そんなふうに、誰かの人生のハイライトばかりを見せつけられると、“どうして私の人生はあんなに華やかじゃなくて、地味なんだろう”とか思ってしまう。そんなことは気にしないで、ありのままの自分でいることが大事だと僕は思う。

ーーオーケー、名残惜しいけど最後の質問。昨日のライブ、コービンがすごく素敵な言葉を言ってたよね。「Chasing Dreams」「Dreams Come True!」って。

コービン:イエー、イエー!

ーーあのメッセージに込めた意味を、ここでもう一度聞かせてくれるかな。

コービン:通訳がいないと全部は伝えきれないかなと思ったから、いつもより短いメッセージにしてしまったんだけどね。今年の1stシングルになった「Big Plans」を歌う前にあのメッセージを伝えたんだけど、「Big Plans」は、“僕らに賭けてくれ、トップに行くぞ、今年はやるぞ”という歌詞で、まず大きなプランを考えて、そこに向かって進んで行くことの大切さを歌ってるんだ。僕らは常にポジティブなメッセージをみんなに伝えていきたいし、それによってみんなが励まされてくれればいいと願ってる。心の中に大きな夢を持っているのに、自信がないとか、家族に言うのが恥ずかしいとか、友達の応援がないからとか、そういうふうに思っている人たちに、“僕らもそうだったんだよ”と伝えたい。僕らはごく普通の5人の男の子だけど、大きな夢を持ってそこに向かって努力を続ければ、叶うこともあるんだよということを、みんなに伝えたいんだ。まずは誰かに信じてもらう前に、自分が自分を信じてあげないとダメだろう? 自分を信じること。それが一番言いたかったことなんだ。

全員:(拍手)。

ーーありがとう! 最後まで日本を楽しんで!

(取材=宮本英夫/写真=三橋優美子)

■リリース情報
デビューアルバム『8 レターズ / 8 Letters』
発売:2018年9月12日
初回限定盤(CD+DVD)¥2,500(税抜)
通常仕様盤(CDのみ)¥1,980(税抜)

iTunes

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・最新シングル
「アンビリーバブル / Unbelievable」
2019年5月17日配信
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オフィシャルサイト