C・ボルタンスキー、豊島&死海で撮影の『アニミタス』を表参道で上映
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クリスチャン・ボルタンスキー『アニミタス(死せる母たち)』2017年 Courtesy of the Fondation Louis Vuitton ©Adagp, Paris 2019
クリスチャン・ボルタンスキーの展覧会『CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II』が6月13日から東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催される。
歴史、記憶、死、不在などをテーマに、様々な手法を用いた作品を発表しているクリスチャン・ボルタンスキー。1960年代後半から短編フィルムを制作し始め、1970年代から写真、1980年代からは明かりを用いたインスタレーションを手掛けている。近年は「人々が語り継ぐこと」をテーマとして、形に残らない作品にも取り組んでいる。現在、東京・六本木の国立新美術館では、ボルタンスキーの大規模な回顧展『クリスチャン・ボルタンスキー ―Lifetime』を開催中。
『CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II』は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの未公開の所蔵作品を紹介する「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として企画。ボルタンスキーによる2つの映像作品『アニミタス(ささやきの森)』『アニミタス(死せる母たち)』を上映する。『アニミタス(ささやきの森)』は日本の豊島で、『アニミタス(死せる母たち)』はイスラエルの死海のほとりで制作され、それぞれのフィルムは日の出から日没までをワンカットで連続撮影したもの。会場では、草花の絨毯と組み合わせて上映される。