『なつぞら』山寺宏一のアフレコシーンに話題沸騰! アニメーションに命を吹き込む貴重な瞬間に
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朝ドラ『なつぞら』(NHK総合)第64話は、なつ(広瀬すず)が初めて制作に加わった『白蛇伝』に命が吹き込まれる貴重な瞬間を切り取るものとなった。アニメーションといえば、絵(視覚)と同じくらい重要なのが声(聴覚)である。なつは、声優が決まったという『白蛇伝』のアフレコ現場を見学に行くことに。
参考:場面写真ほか多数
『白蛇姫』のアフレコを担当するのは、なつの兄・咲太郎(岡田将生)の劇団の女優・亀山蘭子(鈴木杏樹)である。蘭子は劇団の資金を稼ぐために、アフレコに参加していた。さらに、アフレコに加わったのが、山寺宏一演じる(!)活動弁士の豊富遊声だ。遊声は、『白蛇伝』において、僧侶の法海と、青年・許仙の2役を同じシーンで演じ分ける。
山寺の貴重な生アフレコシーンが放送されたということでSNSでも「さすがです、山寺宏一先生」「なつぞらに山ちゃん!」と大きな話題に。『なつぞら』公式Twitter曰く、「今までにないくらいの拍手がスタジオでおき、広瀬すずさんも山寺さんの声を生で聞いて、大興奮したそうです」とのことで、声優界のレジェンドとも言える山寺がアニメーション創成期の声を務めたという事実も感慨深いものとなった。
なつは、自身が携わったアニメーションに声が吹き込まれる現場に感動。よりアニメーションへの思いを確たるものにしていた。その様を表情のみで表現する広瀬の演技力も垣間見える、あらゆる意味で貴重なアフレコシーンだったと言えよう。
なつは『白蛇伝』の作業が終わった現在でも、トレースと動画、セル画に色を塗る練習を続けていた。それぞれの作業で、時間・クオリティーにも差があるようで、なつの才能はまだ読みきれない。それはなつを猛烈にプッシュする仲(井浦新)や、なつの絵を最初に高く評価した大沢麻子(貫地谷しほり)にしても同じようだ。
ただ、何か光るものがあるのは確かなよう。仲は、アフレコの現場の後、なつにもう一度動画のテストを受けてみないか? と誘うのだった。情熱は確かななつ。再びの試験となるが、アニメーションへの道を歩めるのだろうか? ちなみに明日6月14日放送の『あさイチ』(NHK総合)では、井浦がゲスト出演。こちらも要注目だ。 (文=島田怜於)