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ピクサーの原点! 『トイ・ストーリー4』はあえて“昔の方法”で制作

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『トイ・ストーリー4』 (c)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

ディズニー/ピクサーの新作映画『トイ・ストーリー4』がついに完成した。ピクサーはこれまでに数々のヒット作を手がけ、シリーズ化された作品もあるが、『トイ・ストーリー』シリーズは彼らの原点ともいうべき特別な存在で、最新作では部署の垣根を超え、全スタッフが集結して映画づくりが行われたようだ。

1995年製作の『トイ・ストーリー』は、ピクサー初の、いや映画史初の劇場公開された長編フルCGアニメーション映画で、全世界で大ヒットを記録しただけでなく、映画の歴史を塗り替える傑作になった。1980年代半ばからピクサーに在籍し、テクニカル・ディレクターを務めるなど要職を歴任してきたウィリアム・“ビリー”・リーヴスは「当時は社員も今の10分の1くらいで、全社員が力を合わせて『トイ・ストーリー』を制作した」と振り返る。

その頃のピクサーは小さな会社で、壮大な夢を追いかけて勝負作の1作『トイ・ストーリー』に挑んでいた。「今よりずっと小さいスタジオだったから、ストーリーやアニメーション部門、キャラクターや編集、照明、セットなどの部署全員が集まって作業したんだ」。そこにはのちに『ファインディング・ニモ』を手がけるアンドリュー・スタントンがいた。『モンスターズ・インク』のピート・ドクターはストーリー作りもしたし、アニメーション制作も担当した。編集で参加したリー・アンクリッチはその後に『トイ・ストーリー3』を監督する。部門に関係なく全員がアイデアを出し、全員が助け合って『トイ・ストーリー』は完成した。

現在のピクサーは広いスタジオで複数の作品が並行して制作されており、分業体制や部署の連携も洗練されている。しかし『トイ・ストーリー』は彼らにとって特別な存在だ。リーヴスは『トイ・ストーリー4』では原点に戻るべく「今ではやらない昔の方法をあえて取り入れて、映画を作っていった」と説明する。「通常いろんな部門がそれぞれの仕事を同時進行で進めるが、本作ではあえて監督、セット、カメラ、アニメーション、照明などすべての部署の人が集まって、一緒に話し合い作り上げた。そうすることでそれぞれがインスピレーションを受け合い、より良いシーンが出来上がっていったんだよ」

ピクサーは本当に良いストーリーとキャラクターができるまでは何度もアイデアを練り、時にはそれまで描いてきたすべてを捨てて、イチからアイデアを練り直すこともある。彼らは効率や時間よりも、自分たちの映画づくりの“原点”に向き合って『トイ・ストーリー4』を完成させたようだ。

『トイ・ストーリー4』
7月12日(金) 全国ロードショー

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