飯島寛騎がブラック企業社員演じる「ちょいやめ」開幕、鈴木勝吾は「兄貴分」
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「ちょっと今から仕事やめてくる」囲み取材より、左から葉山昴、中島早貴、飯島寛騎、鈴木勝吾、田中健。
「ちょっと今から仕事やめてくる」が、本日6月13日に東京・CBGKシブゲキ!!にて開幕。初日に先駆け同日、囲み取材が行われた。
ブラック企業で働く若手社員・青山と、謎の男・ヤマモトを主軸にした「ちょっと今から仕事やめてくる」は、北川恵海のベストセラー小説。ある日青山は疲労のあまり駅のホームで意識を失い、危うく電車にはねられそうになったところを、彼の幼なじみを名乗る青年・ヤマモトに助けられる。だが青山にはヤマモトの記憶がまったくなく……。
囲み取材には青山役の飯島寛騎、ヤマモト役の鈴木勝吾のほか、青山が尊敬する職場の先輩・五十嵐役の中島早貴、青山の同級生・岩井役の葉山昴、そして青山の上司・尾高役の田中健が出席。彼らは客席と舞台の間に設けられた、線路をイメージした舞台装置の上で取材に応じた。
飯島は自身の役どころを「パワハラやブラック企業といった壁に立ち向かう若者」と紹介し、「周りの支えや厳しい教えを受けながら、困難を乗り越えていく青山の姿を楽しみにしていただけたら」と観客に呼びかける。
飯島ら4名がスーツを着用している中、赤いアロハシャツ姿で登壇した鈴木は「あちらからスーツ、スーツ、スーツ、1人飛んでスーツですね」と共演者たちを示して場内を笑いで包む。自身の役柄については「ヤマモトについては言えないことも多いのですが、なぜ僕だけこんな格好なのか、劇場で確かめていただけたら」と期待を煽った。
本作の出演者は5名のみ。この座組について中島は、「心を閉ざしてる人が誰もいません。皆さんがストレートに考えを言ってくださるので、『自分はここがよくできてるな』というのを日々確認しながら稽古できました。集中するときは皆さんしっかりやりますが、休むときはたわいもない話ばっかりで……素敵なチームです!」と信頼を寄せた。
小説版を読み、映画版も鑑賞したと言う田中は「もしかしたら舞台版が一番いい終わり方なのではという気がしています(笑)」と自信をのぞかせる。また出演者で最年長の田中は「僕は高齢者ですが(笑)、年齢の壁をあまり感じない」「若い人たちとやるっていいですねえ」とコメント。これを受けた葉山が「健さんは初めましての大先輩で、怖い方かと思っていたのですがすごく優しく接してくださるんです。もう今じゃ、たまにタメ口きいてるもんな!」と冗談交じりに中島に水を向けると、中島は「してない! してない!!」と慌てた表情で否定し、カンパニーの仲むつまじさを感じさせた。
また囲み取材では、初共演でW主演を務める飯島と鈴木がお互いの印象を語る場面も。飯島は鈴木と約1カ月の稽古を共にした感想を「思ったことを迷わず言ってくれます、よくも悪くもですけど(笑)! 頼りになる兄貴分です」と述べる。これを受けた鈴木は「(飯島は)毎日誰よりも早く稽古場に来てセリフを練習していた」と裏話を明かし、「この年齢らしくまっすぐで、情熱と哲学がある子。よくも悪くも(笑)、いい後輩です!」と飯島のコメントに触れながら語った。
本作では脚本をONEOR8の田村孝裕、演出を深作健太が担当する。上演時間は1時間45分を予定しており、公演は6月13日から23日まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。なお一部日程ではカーテンコール時に撮影タイムが設けられるほか、6月20日18:30回の終演後には飯島、鈴木、中島、葉山、田中のトークショーが行われる。
「ちょっと今から仕事やめてくる」
2019年6月13日(木)~23日(日)
東京都 CBGKシブゲキ!!
原作:北川恵海「ちょっと今から仕事やめてくる」(メディアワークス / KADOKAWA)
脚本:田村孝裕
演出:深作健太
キャスト
青山隆:飯島寛騎
ヤマモト:鈴木勝吾
五十嵐:中島早貴
岩井:葉山昴
尾高:田中健