磯村勇斗の“あらゆる顔”に大反響! イメージに捉われない演技の魔性ぶり
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『きのう何食べた?』(テレビ東京系)のジルベール役で注目されたかと思えば、『インハンド』(TBS系)での山下智久との初共演が大反響。さらにはAbemaTVオリジナルドラマ『御曹司ボーイズ』にも出演中と、話題に事欠かない若手俳優がいる。磯村勇斗だ。
【写真】ジルベール役の磯村勇斗
磯村は、2015年から2016年に放送された『仮面ライダーゴースト』(テレビ朝日系)にアラン役で出演。そこからブレイク街道を歩み始めたわけだが、役者を志すようになったきっかけは、中学時代に自主制作した映画。高校から地元の劇団に所属し、演技を学んできたという。
とはいえ転機となったのは、やはり『仮面ライダーゴースト』。過去のインタビューでも「(仮面ライダーへの出演)経験が自分の中で自信に繋がったんです。(中略)精神的にも強くなったので、『仮面ライダーゴースト』への出演を通して成長できた部分は大きいです」と語っており、飛躍の突破口となったに違いない。
実際、以降の活躍ぶりは目覚ましい。2017年には、念願だった朝ドラ『ひよっこ』(NHK総合)に見習いコック・前田秀俊役で出演を果たし、「ヒデ」の愛称で知名度を全国区に。ヒロイン・谷田部みね子(有村架純)を思う奥手な好青年・ヒデの恋が実った際には、歓喜の声がSNSにあふれるなどハッピームードに包まれた。今年3月には、朝ドラとしては異例の続編『ひよっこ2』が放送。みね子とヒデの結婚生活が描かれ、理想の夫婦として再び反響を呼んだ。
その『ひよっこ』から『ひよっこ2』までの間にも数々の作品に出演してきた磯村だが、なかでも印象的だったのは、昨年10月期ドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)と『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)の2作品に、いわゆる“悪役”として同時出演していたこと。
とくに驚かされたのは『今日から俺は!!』の相良猛役で魅せた、卑劣なヤンキー姿。これまで、どちらかといえば“柔和な印象”のあった磯村だが、眉毛の色を抜き、銀髪姿で睨みつける様に “柔らかさ”は皆無。イメージを覆すとはまさにこのことで、更なる人気上昇への起爆剤となった。
一方で、漫画実写映画にも欠かせない存在である磯村。昨年は、『恋は雨上がりのように』でファミレスのチャラいキッチン担当、『ういらぶ。』では親友の純愛を温かく見守るオカン系男子、『春待つ僕ら』では“イケメン四天王”のひとりであるバスケ少年と、あらゆる顔を自在に演じており、その振り幅には目を見張るものがある。
そんな磯村が、現在『インハンド』で演じているのは、アメリカ帰りの若き科学者・福山新太。このところ個性的な役柄を演じることが多かっただけに、自然体の爽やかな好青年役というだけでなんだかキュンとしてしまう。と、それはさておき、不審な動きを見せる父・和成(時任三郎)とは対照的に、科学者として志を高く持つように見える新太。果たしてそれは真の姿なのか。最終章の“キーパーソン”とされる、彼の動向から目が離せない。
かたや『きのう何食べた?』では、“ジルベールみたいな美少年”こと井上航役を好演。恋人・小日向(山本耕史)を翻弄する小悪魔ぶりを大爆発させ、視聴者からも絶賛の声が上がっている。はたまた『御曹司ボーイズ』では、ピアノを華麗に弾きこなすクールな貴公子(実はドSなツンデレ)を演じ、女性たちを魅了中。何度でも言うが、磯村の振り幅はとんでもないのだ。
料理、バスケ、ピアノ……と、役に臨む上で努力を惜しまないことで知られる磯村。人気を得ても変わらないひたむきな姿勢も魅力で、それが今日の活躍に通じていると思うと、ますます応援せずにはいられない。ちなみに、7月から放送スタートの『サ道』(テレビ東京系)で扮するのは、イケメン蒸し男役。これまた一筋縄ではいかなそうな役どころだが、眼福なサウナシーンとともに、今後も次々見られるであろう磯村の“別の顔”も楽しみにしたい。
(nakamura omame)