“プデュ”新シリーズ『PRODUCE X 101』、デビューを掴むのは誰? 期待の練習生を紹介
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韓国で大人気のオーディション番組の新シリーズ『PRODUCE X 101』(Mnet)。いよいよ番組も後半になり、現在はポジション評価(※ボーカル、ダンス、ラップに加え、ボーカル&ダンス、ラップ&ダンスの内1つのポジションと課題曲を選択して評価される)の真っ最中! 第7回の放送が終われば、残る人数は30人までに絞られることに。その前に、これまでの『PRODUCE X 101』で注目を集めた練習生たち、期待したい練習生たちをご紹介したい。
(関連:“プデュ”新シリーズ『PRODUCE X 101』注目ポイントと変更点は? “1 Pick”の見つけ方も)
■もっともデビューに近い練習生? キム・ヨハン
『PRODUCE X 101』(以下、プデュ)に参加するまでの練習生期間はわずか3カ月。テコンドーを教えていた父の影響で子どもの頃からテコンドーに励み、少年時代は全国大会で2度も優勝する優秀な選手だったが、アイドルになる夢を諦めきれず『プデュ』に参加。練習生期間は短いものの、ダンスにボーカル、ラップと安定的な才能に加えてスマートなビジュアルでこれまで最多1位を獲得している。今回は全得点がもっとも高かったメンバーは無条件にデビュー権利を獲得できるため、もし最終投票で10位圏内から漏れたとしても、現時点ではもっともデビューに近い練習生だと言える。
グループバトルでは最強チームを自称する“アベンジャーズ”組としてNCT Uの「BOSS」をカバー。練習ではトレーナーたちに酷評されるも、ステージまでに持ち直し、見事なパフォーマンスで会場にいる国民プロデューサー(以下、国プ)のハートを掴んだ。ポジション評価ではボーカルを聞かせることに集中し、ポール・キムの「Me After You」をセレクト。メインボーカル級の練習生たちとの組み合わせはグループとしては抜群のチームワークを見せたが、他の練習生たちの歌のうまさが引き立ち、結果は5位に。今後の再起を期待したい。
■最年少、弱冠14歳のナム・ドヒョン
弱冠14歳(生まれた日を1歳と数え、新年を迎えると1歳年をとる韓国年齢では16歳)、今回の『プデュ』参加者の中で最年少の彼は、練習生期間が5カ月にも関わらず、ポケットから飛び出したイヤモニを落ち着いて拾う仕草や、自作のラップを見せたレベル評価(練習生の実力を測り、A~Xまでのレベルに分ける)でいきなりトレーナーたちから絶賛された天才児。この時点でラップをはじめて3カ月、ダンスは2カ月だというから驚くほかない。
グループバトルではSEVENTEENの「CLAP」を披露したクラッピングチームに所属。休む間もない群舞が続く体力的に厳しいダンスも難なくこなし、『プデュ』のトレーニングを受ける中で自信を持てるようになったというラップでも目を引いた。ポジション評価ではラップポジションでZicoの「말해 Yes or No(言ってよ Yes or No)」を選択。練習の時、ラップの先生・チーターから「みんなから天才と言われているだけに、期待が大きいけど今はそれに応えられていない」と叱咤されたが、本番では誰よりもステージを飛び跳ねながら楽しむ様子が見て取れた。この吸収力こそが彼の一番の武器。年齢的にも、練習生期間から言っても伸びしろしかないナム・ドヒョンから目が離せない。
■“吉沢亮に似ている”画像でも話題、イ・ハンギョル
ナム・ドヒョン、キム・ヨンサンと同じMBKという事務所に所属しているイ・ハンギョルは、“吉沢亮に似ている”とする画像がSNSで拡散されたことで、今、日本で注目を集めている練習生だ。以前、アイドル再生番組『THE UNIT』にも参加しており、この番組で実は生みの親の顔すら知らないという複雑な家庭環境を告白。そのため、自分を育ててくれた義理の両親に恩返しがしたいと語っている。『THE UNIT』では惜しくもファイナルで脱落という結果になっただけに、今回の『プデュ』での活躍が期待される。
最初のレベル評価では練習生期間がもっとも短いナム・ドヒョンに先を越されCランクからのスタートだったが、グループバトルではEXOの「Love Shot」で大人セクシーな魅力を発揮。ポジション評価ではダンスポジションでブルーノ・マーズの「Finesse」にチャレンジし、初のセンターを獲得した。この曲で挑戦したアクロバティックな振り付けが国プの視線を集め、初の1位もゲット。ルックスも実力も兼ね備えているだけに、彼の魅力に気づいた国プが今後どんどん増えれば、ダークホースになる可能性は十分にある。
■“イケメントップ3”にも選出、UP10TIONのキム・ウソク
既デビュー組が多かった今回の『プデュ』参加者の中でももっとも人気の高い練習生だと言えるのがキム・ウソクだ。2015年にデビューしたUP10TIONのメンバーで、TEEN TOP、100%と同じ事務所・TOP MEDIAに所属し、彼らの後輩にあたる。しかし韓国では2018年に7枚目のミニアルバムをリリースしたきり活動ができておらず、キム・ウソクも2017年から2018年にかけて体調不良でしばらく休養していた。『プデュ』内でも自分の実力のなさを責めたと語るほど、自責の念が強かったが、一念発起して同じメンバーのイ・ジニョクとともに『プデュ』に参加。『プデュ』に賭ける想いはデビューを切望する他の練習生たちと何ら変わりはない。むしろ一度デビューしているだけに、より一層切実なものがあるのかもしれない。
これまでレベル評価、グループバトルを経て1桁の順位をキープ。『プデュ』メンバーが選ぶイケメントップ3にも選ばれるルックスは、国プに「ウソクは顔で国を救う」と称されるほど。UP10TIONで活動していた当時から、かわいらしい見た目とカリスマあふれるステージングとのギャップが魅力だったが、『プデュ』でもその魅力は健在。グループバトルではEXOの「Love Shot」でセンターを務め、グループをまとめあげた。キム・ヨハン、ルックスでも注目を集めるキム・ミンギュに次いでデビューが堅そうなトップ3に入る。
■グループバトルでのアクシデントも乗り越えたソン・ユビン
既デビュー組といえば、ソン・ユビンもまたもっとも知名度の高い練習生のうちのひとり。もともと2014年に放送された『SUPER STAR K6』の参加者として知られており、当時は高校生ながらにトップ4に残ったほどの実力者。その後、2016年にソロデビュー、2017年にMYTEENのメンバーとしもデビューしている。実はMYTEENは日本でもデビューしているのだが、本国ではなかなか活動チャンスに恵まれず、今回のプデュにはMYTEENからソン・ユビンとリーダーのキム・グクホンが参加。レベル評価ではともにAランクを獲得し、実力の高さを見せつけた。
グループバトルではGOT7の「Lullaby」をカバーすることに。ソン・ユビンは自ら志願してメインボーカルの座を得たものの、肝心のステージでマイクの音声が外れ、大事なメインボーカルのパートがまったくマイクに乗らないというアクシデントが発生。対戦チームとしてGOT7「Girls Girls Girls」を歌っていたキム・グクホンが号泣する一幕も。しかし対戦相手の許可を得て再度ステージに立ち、今度は無事にボーカルを聞かせることができ、結果として2人の絆の強さを見せつけることになった。次のポジション評価ではボーカルとしてWanna Oneの「Day by Day」をカバーする予定。今度は何事もなく実力を発揮してくれることを期待したい。
ここでは紹介しきれなかった練習生の中にも魅力のある人物はたくさんいる。そして、これからは生き残りをかけた個々人の戦いにもなってくるだけに、さらに熾烈な戦いになることは必至。けれども、時には泣き、時には一緒に笑いながら友情を育んでいく練習生たちを見守るのが『プデュ』の良さ。その一方で、「合宿所の前の像(たまに画面に映る男の像)より画面に映る時間が短い」と言われる練習生がいるのも事実。そんな中でも練習生たちは全員、自分の夢を叶えるために必死にもがいている。どうかあなただけの“ワンピック(推し)”を見つけて、最後まで見届けてほしい。(尹秀姫)