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浅利慶太演出の真骨頂『エビータ』が開幕

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『エビータ』(過去公演)より 撮影:山之上雅信

本日6月17日(月)、劇団四季のミュージカル『エビータ』が、東京・浜松町の自由劇場で開幕する。

7月13日(土)に一周忌を迎える劇団の創立者、浅利慶太氏の追悼公演第3弾として上演されるもので、劇団四季主催公演としては、第2弾の『ジーザス・クライスト=スーパースター』に続き、2作目だ。

ティム・ライス作詞、アンドリュー・ロイド=ウェバー作曲のこの作品が、ロンドンで初演されたのは1978年。オリジナルのハロルド・プリンス演出版は、ローレンス・オリビエ賞2部門、トニー賞では主要7部門で受賞する快挙を遂げたが、1982年に開幕した日本初演は、このレプリカ公演ではなく、浅利氏による独自の演出で上演された。

社会的なメッセージを前面に押し出したプリンスの演出とは違い、33歳という若さで、道半ばにして世を去った実在の元アルゼンチン大統領夫人、エバ・ペロンの悲劇をドラマチックに描いた浅利演出は、ティム・ライスらオリジナルスタッフに、プリンス演出を超えると高く評価されている。

その後2度のリニューアルを経て、演出だけでなく、装置、衣裳、振付にもより磨きがかかったバージョンは、生前、浅利氏が決定版と胸を張ったもので、東京で上演されるのは7年ぶりのことだ。

今回は、東京に続き、名古屋、さらに全国公演が控えているため、タイトルロールにはヒロイン経験豊富な3人の女優がキャスティングされている。いずれもエバは初役で、稽古には、長年この役を演じ続け、浅利演出を知り尽くしている野村玲子さんが立ち合って、懇切丁寧に指導したという。

文:原田順子