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水瀬いのり「2時間で大冒険ができる」、劇場版「タガタメ」初日に魅力伝える

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「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」初日舞台挨拶の様子。左から高橋正典、河森正治、降幡愛、水瀬いのり、逢坂良太、今泉潤。

「劇場版 誰ガ為のアルケミスト」の初日舞台挨拶が本日6月14日に東京・TOHOシネマズ 新宿で行われ、キャストの水瀬いのり、逢坂良太、降幡愛、総監督の河森正治、監督の高橋正典、プロデューサーの今泉潤が登壇した。

スマートフォン向けゲーム「誰ガ為のアルケミスト」を原作とする本作は、水瀬演じる女子高生・永坂カスミが光と闇の均衡を失ったバベル大陸で繰り広げる冒険を描いたアニメーション。花江夏樹、石川界人、堀江由衣、福山潤もキャストに名を連ねている。

映画化企画はちょうど2年前の2017年6月14日、今泉が河森のもとを訪れたことからスタートしたという。「2年後なんてまったく見えなかったですよね」と今泉が本音をこぼすと、河森は「本当にね。実現できてよかった」としみじみ述べた。今泉は「河森さんは(プロデビューから)40周年のベテラン。でも最初に話したときに『僕は原作ものを完成させたことがない』と言われて」と笑い、「『総監督という名前だけの作品は嫌です。代表作にしてほしい』と伝えたんです。当初90分の予定だったんですが、結果的に約120分の映画になりました」と河森が多くの時間を注いで制作したことを明かす。

ゲームには登場しないオリジナルキャラのカスミについて水瀬は「異世界に飛び込んでしまった普通の女の子代表」と説明。アフレコを回想しながら「自然体の恐怖だったり不安を出せたらと思いました。特筆して個性がないところが個性になればと。乗り越えなければいけない試練に立ち向かっていく中での成長を見せられたらと考えました」と役作りに関して語る。エドガー役の逢坂は「映画だと、ある事件によってエドガーがすれていってしまう。ゲームとは違うのでキャラ作りに苦労して。大げさな芝居ではなくナチュラルな感じでと言われていたんですけど、ナチュラルにしすぎてしまうとエドガーではないので、その間を取るのが難しかったです」、リズベットに声をあてた降幡は「動くリズベットが観られたのが本当にうれしかったです。アフレコでは今井(麻美)さんに飴を2つもらって、それをお守り代わりに持っていました」と収録を振り返った。

見どころとなるシーンを聞かれた水瀬は「異世界でも子供たちが出てきて、カスミと一緒にごはんを作ったりするんですね。異文化交流と言いますか、それぞれが持っているものを楽しく分かち合いながら成長していくんです」と回答。そのうえで河森は「ふれあいによって成長していくという話でもありますね」と作品に込めた思いの1つを打ち明ける。そして水瀬は「アクションは手に汗握るほどかっこいいですし、感情の繊細な揺れも描かれていて、2時間の中で大冒険ができると思います。映画館では着席して観ないといけないですけど、うずうずしてきちゃうこともあると思います。『明日がんばってみようかな』とか、皆さんの中に勇気や希望が芽生えたらうれしいです」と集まったファンに思いを伝えた。

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