『インハンド』セミファイナルは壮絶な展開に 山下智久はパンデミックを救えるのか
映画
ニュース
山下智久が主演を務めるドラマ『インハンド』(TBS系)が、来週6月21日の第11話にて最終回を迎える。セミファイナルの第10話より本格的に新章に突入したドラマは、壮絶な展開を迎えた。
参考:磯村勇斗の“あらゆる顔”に大反響! イメージに捉われない演技の魔性ぶり
高家(濱田岳)の故郷・栃木県相羽村で新型エボラウイルスが発生し、日本中は大パニックに陥る。感染の予兆が見えた際、紐倉(山下智久)は「急がないと大変なことになる。地獄を見たいのか?」と高家を急かすが、残酷にもその言葉通り、人々が次々と吐血するアウトブレイク状態となり、相羽村は国の決断により封鎖を余儀なくされてしまう。
まず整理しておかなければならないのは、このエボラウイルスは5年前、紐倉がCDC(アメリカ疫病予防管理センター)時代に、元上司の福山(時任三郎)、当時助手を務めていた入谷(松下優也)と共に、フィリピン沖のマリアナ海に浮かぶ小さな島で出会った生物兵器であることだ。全滅した島からウイルスを日本に持ち帰り研究を続けた入谷は、アメリカ軍に追い詰められ命を絶つ。しかし、福山の手でウイルスは保管されており、彼の息子・新太(磯村勇斗)の勝手な判断により、村が感染する事態となる。「僕たちが蒔いた種だ」と5年前のけじめをつけるため、紐倉は指揮を執るが、福山が咳と一緒に吐血するシーン、さらには次回予告で高家が感染する場面も存在する。感染を食い止めるためには、急速なワクチンの完成が必須となるが……5年前は、殺菌のため島を焼き切っているため、それが最悪のバッドエンドとなる。第10話では、回想シーンでしか登場していない新太が紐倉の前でどのような態度、行動を取るかが鍵となってきそうだ。
また、紐倉たちのストーリーと並行して新たに浮上しているのが、内閣官房・SM(サイエンス・メディカル)対策室にいると言われる内通者の存在だ。厚生労働省にいつも手柄を持って行かれることに疑問を抱いていた室長・網野(光石研)は、相羽村にエボラウイルスが発生したことを危機管理課が先に知っていたことで内通者の存在を確信する。繋がっているのは、厚労の医政局長・瀬川(利重剛)。「俺の思った通りだ。この中に裏切り者がいる」と牧野(菜々緒)に電話で告げる網野の視線の先には、御子柴(藤森慎吾)の姿が。公式設定にも「上司や強者になびく分かりやすい風見鶏キャラ」とあり、振り返れば紐倉の過去をいち早く調査していたのは御子柴だが……果たして。
映画並みのスケールで最終回に突入する『インハンド』。しかし、第11話は通常通りの放送であり、様々な問題を抱えたまま本当にラストを迎えられるのかと、SNSでは心配の声が多く上がっている。最大の焦点は、紐倉が助手・高家の感染をどう乗り越えていくのか。入谷の死が描かれた第1章を超える激動の展開が、最終回では待ち受けているはずだ。(渡辺彰浩)