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嵐 二宮和也、“つかめない複雑さ”が魅力の一つに 36回目の誕生日を機に考える

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リアルサウンド

 6月17日に36歳の誕生日を迎える二宮和也。年齢を感じさせない二宮だけに、“アラフォー”に突入したことに少々驚くが、演技をはじめとする彼から放たれるパフォーマンスは磨きがかかり、魅力は増している。今回はそんな二宮の魅力に迫ってみたい。

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■“男性ジャニヲタ”も魅了
 6月8日放送の『ニノさん』(日本テレビ系)では、「二宮和也と10人の偏り人」と題して、男性ジャニーズファンが集結。SNSでも強火のジャニーズファンとして知られる、ゴールデンボンバーの歌広場淳や日本テレビアナウンサーの青木源太ら、10人の男性ファンが出演した。

 青木アナは、コンサート中に二宮が行うファンサービスについて、カメラが回ってきた絶妙なタイミングでウィンクをしていると伝えると、二宮は「リハーサルの時はカメラ割を見ない」と告白。どこで撮られてるかを把握してないと言い、「だから天性のジャニーズなんだろうね」とドヤ顔をしてみせた。

 このほかにも、指で舌を触る仕草などが紹介されたが、バラエティ番組ではけして見せないもう一つの顔には、ゲストからもツッコミが入っていた。飄々とした表情からの不意打ちはずるい……。

■俳優としての顔
 二宮は俳優としての活動は、語らずとも知られている。昨年は、ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)で天才外科医役を、8月公開の映画『検察側の罪人』では、若手検事役で、事務所の先輩である木村拓哉との共演を果たした。いずれの役も好演で、同じ人物とは思えない変わりよう。2003年に連ドラ単独初主演を務めた『Stand Up!!』(TBS系)に遡ってみれば、その成長度合いは計り知れない。

 『ブラックペアン』の舞台挨拶で、二宮は「視聴率が取れないから我々は質をあげていく作業をしていく」と語った。昭和、平成とテレビ番組が圧倒的な存在感を放っていた時代から、SNSの普及、ネット配信動画など多様化が進む時代において、視聴率の低下を嘆くのではなく、現状を冷静に把握し、策を練り、実行していこうとする姿勢が伝わってきた。迫真の演技は、こうしたマインドから形成されいるのかと感心させられた。

■連帯、責任……発言から見えてきたこと
 嵐の活動休止発表の会見で、二宮はこんな発言をしていた。

「『4人でも6人でも嵐ではない』と思っているし、嵐という世界の中での価値の基準では、『5人でなければ嵐ではない、100%のパフォーマンスはできない』という中でリーダーの思いを尊重する形で結論に至った」「リーダーとご飯食べに行ったときに、なにか出来る方法はないのかということは言いました」。

 大野智が矢面に立たされる懸念にも、「もしリーダーが悪者に見えるのであれば、それは我々の力不足です」とズバっと発言していた。

 与えられた環境や動かしようのない条件の中で、この状況をどうすべきか、できることはないか、最善の策を見出そうとする姿勢、責任感の強さを感じた。

 役でみせる怒鳴り声、柔和な笑顔、寝食を忘れるほどのゲーム好きであること。有事の際の堅実なコメント、バラエティでみせるボケ、不意打ちのウィンク……。二宮という人柄を把握したつもりが、つかめない複雑さがある。どんな表情、発言をするのかが気になって、気が付けば引き込まれてしまう。(柚月裕実)