『この世界の片隅に』新規シーンを追加した別バージョンが12月劇場公開 のんが喋る特報映像も
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アニメーション映画『この世界の片隅に』に新規場面を付け足した別バージョン、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が12月に劇場公開されることが決定した。
参考:<a href=”http://www.realsound.jp/movie/2018/07/post-225877.html”>動画はこちら</a>
現在、TBS系日曜劇場にて、実写ドラマも放送中の『この世界の片隅に』。片渕須直監督によるアニメ版は、2016年11月12日に公開されて以来、1日も途絶えることなく映画館での上映が続いている。今回公開されることになった別バージョンとなる本作では、主人公すずと、すずが嫁ぎ先の町で初めて出逢う同世代の女性リンとの交流を描いた、昭和19年秋と昭和20年冬から春にかけてのエピソード、さらに妹すみを案じて過ごす中で迎える20年9月の枕崎台風のシーンなどが追加される。新しい登場人物や、これまでの登場人物の別の側面なども描かれ、彼女たちの心の奥底で揺れ動く複雑な想いが描き出されることで、主人公のすずも、より大人な印象になるようだ。
片渕監督は、原作にはまだまだ魅力的なエピソードがあり、それを描き足すことによって、主人公のすずだけではない、“さらにいくつもの人生”を描き出したいと考え、今回の制作に至ったという。新規シーンの絵コンテは、通常のアニメ作品と同じように、企画当初から存在はしていたものの、本バージョンでは、それらを見直しながら復活させ、さらに新たなカットも追加。追加される新規シーンは約30分となるようだ。
公開発表にあわせて、特報映像とティザービジュアルも公開。片淵監督自ら制作した特報映像では、コトリンゴが歌う「悲しくてやりきれない」の歌に乗せ、指につけた紅によってリンの横顔が描かれる。さらに「リンさんをさがして。そう、うちの声が言うのが聞こえた…」というすずの声が新たに収録されている。
なお、本作のタイトル『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は、片渕須直監督によるタイトル案を、原作者のこうの史代が快諾したものとなっている。
■片渕須直監督 コメント
戦争しおってもセミは鳴く。ちょうちょも飛ぶ。そして、人には人生がある。
それが戦争中であっても。明るくぼーっとした人のように見えるすずさんが自分以外の「世界の片隅」と巡り合うとき、すずさんの中にはどんな変化が生まれるのでしょうか。
すずさんの中にあったほんとうのものを見つけてください。
(リアルサウンド編集部)