ダリの細密極小絵画が『新美の巨人たち』でTV初公開、シシド・カフカが迫る
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サルバドール・ダリ『ロートレアモンのカマキリの人肉食』(1934年頃作)
『新美の巨人たち』が本日6月15日にテレビ東京系で放送される。
出演者の「アートトラベラー」が美術館や建築物などに足を運び、様々な作品の秘密やアーティストの人生に迫る同番組。今回はサルバドール・ダリの作品を取り上げる。
「アートトラベラー」はシシド・カフカ。ダリの作品を300点以上所蔵する福島・北塩原の諸橋近代美術館を訪れ、ダリが自らの人生全てを描き込んだと言われる作品『テトゥアンの大会戦』に迫る。テーマ曲は上原ひろみ、ナレーションは市川実日子。
さらに、長年にわたって行方不明となっていた『ロートレアモンのカマキリの人肉食』をテレビ初公開。同作は縦6.7センチ、横5.2センチの細密画で、現存するダリ作品の中で最小規模の油彩画とのこと。1970年頃から行方がわからなくなっていたが、ダリの研究で知られる村松和明が調査し、2015年に日本で発見。その後も展覧会に出品されることなく、図版として印刷物でのみ紹介されてきた。
岩尾庄一郎プロデューサー(テレビ東京)のコメント
アートが愛と欲とカネでできているケースを実感できます。ダリがなぜあれだけ大量の作品をかき続けられたのかも納得できます。今回、テレビで初めて取材がかなった極小作品と、大作『テトゥアンの大会戦』との関連にも注目してください。絵自体に凡庸な解釈を拒むような描写がたくさんあります。いろいろ想像しながら番組を楽しんでいただけますと幸いです。