芝居も殺陣も映像もレベルUP!中村優一主演「BRAVE10」続編は“てんこ盛り”
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舞台「BRAVE10~燭~」ゲネプロより。
舞台「BRAVE10~燭~」が、本日7月26日東京・なかのZERO 大ホールで開幕。これに先駆け、昨日25日に囲み取材とゲネプロが行われた。
舞台「BRAVE10」シリーズは、真田十勇士を題材とした霜月かいりのアクションマンガが原作。昨年2017年6月から7月にかけて上演された、舞台「BRAVE10」の続編となる「~燭~」では、前作に続きヨリコ ジュンが脚本・演出・映像を担当する。
真田幸村のもとに集った十勇士の前に、殺戮の女神・イザナミの力を宿した伊佐那海を狙う者たちが次々と現れ……。劇中には映像演出がふんだんに取り入れられ、各々の武器を使った激しい殺陣と、十勇士それぞれのドラマがテンポよく展開していく。霧隠才蔵役の中村優一は若き与頭を瑞々しい演技で体現し、伊佐那海役の伊藤優衣は守られるばかりではなく強くなりたいと願う女をいじらしく演じた。また、海野六郎と七隈の兄弟を1人2役で演じる宮城紘大の早替えも、本作の見どころの1つになっている。
ゲネプロの前に行われた囲み取材には、霧隠才蔵役の中村、真田幸村役の伊万里有、海野六郎 / 七隈役の宮城、伊達政宗役の小坂涼太郎、服部半蔵役の遊馬晃祐、真田信幸役の寿里が登壇。中村は「前回観に来てくださった方の応援のお陰で、今回続編を上演することができてうれしく思います」と観客に感謝を述べつつ、「去年よりもキャストの人数が増えて、アンサンブル含めて約30人という大所帯になりました。お芝居も殺陣も映像もレベルが上がって、“てんこ盛り”になっております」と笑顔で作品をアピールする。
伊万里は「(言うべきことは中村が)全部言ってくれたね」と頷きながら、昨日から今朝にかけて自身に起こった出来事を振り返り始める。「楽屋に鍵を置いてきちゃって家に帰れなくて、カプセルホテルに泊まったらそこがよりによって狭いし、銭湯に行ったら自販機でお釣りが返ってこないし、朝ご飯を食べてトイレに行ったらトイレットペーパーなかった(笑)。悪い運は俺が全部持ってたので、皆さん安心して観に来てください」と観客に呼びかけ、笑いを誘った。
続く宮城は、自身が両役を務める兄弟の対決シーンを見どころに挙げ、「『宮城はもう1人の宮城と戦っていた』って書かれると思うシーンがあるんですよ。本当にすごいことをやっていると思うので、ゲネでうまくいかなくても、どれだけ僕がミスって映像と合ってなくても、『うまく戦っていた』と書いてもらえれば」と記者たちに懇願。共演者から「情報操作や!」とツッコミが入り、報道陣からは笑いが起きた。
長髪と眼帯に苦戦したと言う小坂は、「新作でも引き続き伊達として出演できてうれしい」とコメント。「会場もめちゃくちゃ広くなってるので、多くのお客様に観ていただけたら。前回より殺陣が増えてるんで、そこにも注目してください」と気合を見せた。
「キャストが増えて熱量も上がっていて、(作品の出来に)自信があります」と力強く語る遊馬は、「今回から(服部半蔵の)立ち位置が少し変わるんですね。関わってくるキャラクターの関係性の変化を、ぜひ見てもらいたい」と続ける。
今回初参加となる寿里は、「優一が引っ張って、有がボケて。わちゃわちゃしながらも締めるところは締める。『いいカンパニーだな』と思いながら稽古を見てました。そんなカンパニーが一丸となって作品を作ることが、どれだけのエネルギーになって皆さんに伝わるか、劇場で確かめていただけるとうれしいです」と挨拶。その後寿里は、「今世紀一、ちゃんと言えた……」と満足げに微笑んだ。
上演時間は休憩込みの約2時間30分。公演は7月29日までなかのZERO 大ホールにて。
舞台「BRAVE10~燭~」
2018年7月26日(木)~29日(日)
東京都 なかのZERO 大ホール
原作:霜月かいり「BRAVE10」「BRAVE10S」(KADOKAWA)
脚本・演出・映像:ヨリコ ジュン
キャスト
霧隠才蔵:中村優一
伊佐那海:伊藤優衣
真田幸村:伊万里有
海野六郎 / 七隈:宮城紘大
アナスタシア:護あさな
由利鎌之介:辻諒
猿飛佐助:大崎捺希
筧十蔵:鷲尾修斗
三好清海:新井將
弁丸:篠原立
根津甚八:小波津亜廉
石田三成:葉山昴
直江兼続:和合真一
万華:田上真里奈
千華:高橋紗妃
百:田中稔彦
徳川秀忠:末野卓磨
壱丸:松田一希
弐虎:喜多野章太郎
伊達政宗:小坂涼太郎
服部半蔵:遊馬晃祐
真田信幸:寿里
スガマサミ、及川崇治、守上慶人、福本泰祐、三宅綾子、朝比奈叶羽、角田悠
(c)霜⽉かいり・KADOKAWA / 2018 舞台「BRAVE10~燭~」製作委員会