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滝本誠と小谷元彦が「ハウス・ジャック・ビルト」トーク、ボウイやゴーギャンの話も

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左から小谷元彦、滝本誠。

ラース・フォン・トリアー監督作「ハウス・ジャック・ビルト」のトークイベントが去る6月15日に東京・代官山 蔦屋書店で開催され、美術・映画・ミステリー評論家の滝本誠と、美術家・彫刻家の小谷元彦が出席した。

1970年代の米ワシントン州を舞台に、アートを創作するかのように殺人に没頭する男ジャックが、“ジャックの家”を建てるまでの12年間を描いた本作。以前よりフォン・トリアーのファンだという小谷は「絶望感が強い作家さんでそこが面白いなと思っていて」と魅力を説明し、本作にデヴィッド・ボウイの楽曲「FAME」が使われていることに触れて「内容が連続殺人鬼ということもあり『アウトサイド』というアルバムを思い出しました」と語る。

続いて、滝本がオスカー・マーティン=アモールバッハによる絵画「Harvest」を引き合いに、劇中に登場する大鎌のシーンについて「本作では農民が大鎌でザクっと草を刈る場面がいかにも幸せそうに描かれていますが、僕は恐怖以外の何物でもないと思いました」とコメント。それを受けて小谷は、本作にポール・ゴーギャンのタヒチ時代の絵画が差し込まれていることに関して「ゴーギャンの絵画には、我々はもともと誰なのかとか、どこから来て、どこへ行くのかという哲学があるのですが、本作でもその哲学がベースとなり、ジャックは何者で、どこへ向かうのかという疑問を示唆していたように感じました」と自身の考えを述べた。

「ハウス・ジャック・ビルト」は全国の劇場で上映中。

※「ハウス・ジャック・ビルト」はR18+指定作品

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