YouTuberユニット・スカイピースが明かす、結成のきっかけとメジャーデビューへの思い
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YouTuberユニット、スカイピースが10月22日に3rdシングル『ハロウィン物語』を配信リリースする。スカイピースは、“テオくん”と“☆イニ☆(じん)”の2人組ユニット。2016年7月に結成して、わずか1年でYouTubeチャンネル登録者数は110万人を超え、総再生回数は4億回を突破。初のオフ会イベントは、900名の定員に対して2万人の応募が寄せられるなど、中高生を中心に高い人気を誇っている。
そんな2人が今年8月に配信限定シングル『スタートダッシュ』でメジャーデビューを果たし、iTunes総合チャート2位、LINE MUSIC総合チャート2位を記録した。9月には2ndシングル『ありがとうをおまえに』、そして『ハロウィン物語』と3カ月連続でリリースを飾る。今回、快進撃を続ける2人に、出会う前のこと、同居生活の裏話、そしてスカイピースのこれからについて聞いた。仲のいい2人の掛け合いにも、注目!(佐藤結衣)
「同じ学校だったら、絶対に仲良くなってなかった」(☆イニ☆)
ーー☆イニ☆さんはニコニコ動画、テオさんはVineと、それぞれ別のメディア出身だとお聞きしました。どんなきっかけで動画投稿を始めたんですか?
☆イニ☆:もともとアニメとかゲームとかオタク文化が好きで、そこからニコニコ動画を知ったんです。当時、“流星群”っていう音楽動画がすごく流行っていて。間奏でラップをしている人がすげーカッコいいと思ったのがきっかけです。そこからプロの歌手じゃなくてもネット上で発表できるんだっていうのを知って、自分でもやってみようって思いました。高校1年生のころでしたね。貯めてたお年玉でマイクとか買って。最初の投稿は「これ、めっちゃ伸びるでしょ」って、ドヤ顔でアップしたんです。なのに「オンチ」「ヘタくそ」「ニコ動くんな」とか、めちゃめちゃコメントで叩かれたんですよ(笑)。でも、その悔しさが逆にバネになりました。もっと頑張って見返してやるぞって。
テオ:えー、初めて聞いた!
☆イニ☆:ここまで詳しくは話したことなかったもんね。
テオ:あ、自分はカンボジア生まれなんですけど……。
☆イニ☆:絶対ウソやん(笑)! なんでそんなウソつくの!
テオ:違うでしょー。そこは「聞いてねーよ」って、ツッコミ待ちだよ、もぉ〜。
☆イニ☆:え、そういうこと? アハハハ。
テオ:フフフ。自分は、昔から結構目立ちたがりやで、学校行事の授賞式があると、クラス代表で前に出て、おちゃらけるみたいなキャラクターだったんです。高校3年生のとき、友だちに「Vineやってみれば? テオくんならイケるよ」って言われたのがきっかけですね。最初は、5人くらいの仲間にグループLINEで動画を送ってたんですけど、それが結構ウケて。友だちの友だちに広まって、「Twitterに上げようよ」ってなって、そしたら全国の人に拡散されて……って感じです。
☆イニ☆:すごいよ、全然苦労してないじゃん!
テオ:楽ちんでした(笑)。
☆イニ☆:アハハ。出てる、出てる! カリスマ出ちゃってる!! でも、性格も本当に真逆なんですよ。同じ高校だったら、絶対仲良くなってないって思いますね。テオくんはアウトドア派で応援団長とかやってるタイプで、俺はインドア派で隅っこでゲームとかしてるような感じですもん。
テオ:そうかも! でも、全部直感でやってきたからこそ、じっくり考えるってことが苦手なんですよね。そこは、もう☆イニ☆たんに任せてるって感じですね、今は。
ーーそんな2人が、どうやってユニットを結成することになったのでしょう?
テオ:Vineをやってたときに、☆イニ☆たんと共通の友だちがいて、みやかわくんっていうのですが、彼は、☆イニ☆たんとも友だちで。「じゃ、一緒にやろうよ」っていう話が出て、当時流行ってたシェアハピのポッキーダンスの動画を撮りました。☆イニ☆たんと会ったのは、そのときが初めてだったんですけど、“この人と息合うな”って思ったんですよ。それで「チーム組まないか」って自分が誘いました。でも、4〜5回断られました(笑)。
☆イニ☆:いやー、自分の性格的に、めっちゃ考えましたね。当時は福祉の専門学校に行ってて、就職活動もしてたんです。実は、不動産会社への就職も決まっていて……ぶっちゃけYouTubeでやっていくって、不安な道じゃないですか。それでも、テオくんのモーレツなアタックに最後は「わかった、やろう」って言いました。
テオ:2人でやれば“伸び確(成功するのは確定)”だって思ってたんで! それも直感ですけど(笑)。何より、楽しかったんです。普通にしゃべってるだけでも楽しくて、絶対うまくいくって確信してました。
☆イニ☆:押し負けですよ、完全に(笑)。
テオ:自分は、いとこも、じいちゃんも、お母さんもみんな大工っていう家で育ったんで、高校を卒業して大工もやってました。でも、一緒に働くおじいさんの職人さんをみて、“俺、あの歳まで同じこと続けられるのかな”って思ったんですよ。今は大工も楽しいけど、飽き性だし……って。このまま大工の道を進み続けるか、今面白いと思っている動画作りを仕事にするか迷ってたときに、映画の『ビリギャル』を見たんですよね。主人公が難しいって言われてる大学を目指す姿を見て、「よし、大工やめて、動画やろ!」って腹くくったんです。でも、誰かとやろうとは最初思ってなかったんですけどね(笑)。
ーーテオさんからのラブコールは熱烈でしたが、☆イニ☆さんから見たテオさんの第一印象はどうだったんですか?
☆イニ☆:第一印象は……なんすかね。明るい子だなーって(笑)。いや、なんか簡単な言葉ですけど、自分が持ってない考え方とか言葉を持ってて、すごいんですよ。今でも、発見の連続です。急に「カンボジア出身」とかいいだすし!
テオ:アハハハ。
ーー慎重派な☆イニ☆さんと直感型のテオさん。そんな真逆な2人をつないだ、みやかわさんは貴重な存在でしたね。
テオ:そうですね。みやかわくんは独特なんですよ。どっちの面も持ってて。サッカーの話は自分と合うし、ネット関係は☆イニ☆たんと合う。
☆イニ☆:本当に守備範囲が広くて、誰とでも仲よくできるタイプの人です。
テオ:実は最初、3人でやろうっていう話も出ていたんですけれど、タイミングがなかなか合わなくて。ちょっと揉めた時期もあったんですけど、仲直りして。また、みやかわくんには、彼のチームもできて……だからこそ今、3人でコラボ動画を撮るときは特別盛り上がるんですよね。あ、しゃもじの動画。3人のいい関係が出てるんで、ぜひ見てください(笑)。
ーースカイピースを結成して、すぐに2人で同居を開始したんですよね?
テオ:はい。やるんだったら毎日投稿したいって思ってて。それなら、一緒に暮らしたほうがコミュニケーションが取りやすいし、移動時間もないし。「一緒に住もう」って、自分から言いました。
☆イニ☆:もう、そのときは自分もやるって決めてたんで、すぐに受け入れましたね。でも、よく考えてみたら、出会って半年も経ってないくらいだったのに、いきなり同居するってなかなかないですよね。
テオ:あ、俺そのときめっちゃ金なかったんだよね。自分で提案しておきながら、初期費用は☆イニ☆たんに借りて(笑)。
☆イニ☆:そうだ、そうだった! 買い物のとき、テオくんが出したら「そのぶん、借金から引いて」ってやってたっけ。なつかしー! あ、みなさん、ちゃんと返済されているので、ご安心ください!
テオ:本当、行動が全部直感なんです。
ーーそれから2人で活動を続けてきて、違和感やギャップはありませんでしたか?
テオ:全然。自分は思ったこと全部言っちゃうタイプなんですけど、☆イニ☆たんが聞いてくれるので。
☆イニ☆:俺は怒りっていう感情を生まれてくるときに忘れちゃったから(笑)。あ、身内とかテオくんとかを悪く言われたら別ですよ。でも、何時間待たされても、モノ壊されても、たいていのことでは怒らないですね。
テオ:2人ともキレイ好きで、洗濯物がたまってたら、気づいたほうがやるし。“最近、あっちがやってるな”って思ったら、俺がやったり。そこらへんの相性もバッチリで、だからケンカとかも全然……1回しか(笑)。
☆イニ☆:もしかして……。
テオ:ケンカっていうか、これは言わなきゃって思ったのが、卵かけごはんで……。
☆イニ☆:アハハハ。あー、やだなー。この話、これからもずっとイジられるんだろうな。
テオ:卵かけごはんて、器が卵で汚れるじゃないですか。☆イニ☆たんが、おかわりしようとごはんを入れたんですけど、「やっぱいいや」って、そのまま炊飯ジャーに戻したんですよ。やばくないですか(笑)? 素直に叱りました。「ちょっと来て」って。
☆イニ☆:ごめん、ごめん〜!
「やればいけるっていう自信はあったんですけど、今でいいのかなって」(テオ)
ーー当初から、歌と企画の動画をやっていこうと?
☆イニ☆:そうですね。テオくんも歌が好きで、うまかったので、スカイピースでもやろうってなりました。自分がもともと音楽をやってたっていうノウハウを活かして、ミックスとかやって、テオくんに作詞をしてもらって……お互いの特技を合わせたら、この形になっていました。
テオ:本当うまくいってますよね。歌については、ちゃんと話し合って決めてますけど、企画動画は、お互いに言わないでやってます。純粋な何も知らない状態で、リアルなリアクションが見たくて。☆イニ☆たんは、事前に企画を練って、準備して……ってやってるけど、自分はカメラを回して挨拶した瞬間に決めることもあります(笑)。
☆イニ☆:毎回、ちょっとだけドッキリみたいな感じですね。でも、ちっちゃいアドバイスはあっても、「やり直しだな」みたいなことは、どの場面でもなくて。
テオ:やっぱり、うまくいってますよね〜!
ーーそんな中、今年の8月にメジャーデビューが決定しましたが、当時の心境はいかがでしたか?
☆イニ☆:正直なところ、自信はなかったですね。曲数もあんまり作れていなかったですし、ライブとかもしてなかったんで。最初は不安でした。
テオ:実感がなくて、本当に。やればいけるっていう自信はあったんですけど、今でいいのかなって。まずはYouTubeでトップ取って、次は……って一つひとつ積み上げていきたいっていう思いもあったんです。でも今は、目標をバン! って言ってから、それに近づいていくイメージでいこうと思っています。
☆イニ☆:「メジャーアーティスト」って言われても胸をはれるようになろうって、今まさにスキルアップしてる最中です。
ーー『スタートダッシュ』、『ありがとうをおまえに』、『ハロウィン物語』と、リリースが続いていますが、それぞれどんな思い入れがありますか?
テオ:『スタートダッシュ』は、スカイピースを結成してから今までの想いを、『ありがとうをおまえに』は、出会ってから結成までをメインに歌詞にしました。みんなにっていうよりは、自分と☆イニ☆たんのお互いにって感じで書いたんで。恥ずかしい部分もあるんですけど、素直な言葉をバシッと伝えるような歌にしました。
☆イニ☆:最初見たときは、照れましたね。“愛してる”くらいの感じで、熱く語られてたんで。つい、ネタにしちゃうんですけど、でもライブで歌ったら号泣しちゃいそうな曲です。
テオ:自分は直感でいろいろ動いてきて、うまくいくことが多くて。挫折っていう挫折もなくここまできたような気がするんです。でも、スカイピースを結成して、☆イニ☆たんが入院したときに、人生でいちばんの壁にぶち当たったように感じました。
☆イニ☆:それで、<寂しかったよ>の歌詞なのね。
テオ:うん(笑)。ひとりでやってるときは、いつ☆イニ☆たんが帰ってきてもいいようにって、守るのに必死で……。戻ってきたときに、いかに2人で撮る動画が楽しかったかっていうのを、再認識したんですよね。
☆イニ☆:俺だって折れちゃってたよ、骨も心も。あれが人生のどん底。苦しくて、苦しくて。すぐにでも退院したかったんですけど、状態がよくなくて。今ではYouTubeに携わらないときがないので、それができないっていう日々はすごく辛かったです。
テオ:前から“ありがとう”を伝える曲を作りたいっていう想いが強かったので、この2曲で、自分たちがやりたかったことが形になったという印象ですね。だから、今回リリースされる『ハロウィン物語』ではスカイピースらしく、楽しい曲にしました。
☆イニ☆:ハロウィンの時期に、みんなで歌って盛り上がってもらえたらうれしいですね。
「先が見えないっていう、不安が楽しみなところもある」(テオ)
ーー毎日投稿に加えて、歌手活動も精力的に取り組んで……それでも2人を見ていると“楽しい”が加速しているように思えます。
テオ:しんどさを感じたら、しんどくならないように工夫しています。これまでは全部自分たちでやっていたんですけど、そうすると時間が足りなくなる。新しくやりたいことに時間が使えなくなって、しんどくなる。じゃあ、どうしようか。編集を誰かに任せて、自分たちはまた楽しそうなことにトライしようよ……って。
☆イニ☆:スカイピースとしての活動はもちろん1番に考えた上で、それぞれ個人でやってみたいこともちゃんとやれるようにもしています。
テオ:お互いに縛ることなく、自由にやっていいよって。意欲が同じくらいあるんで。チームって、誰かがサボろうとした時点で終わるんですけど。でも、スカイピースはみんな同じくらいエネルギーがある。だから、どんどん進化していけると思っています。自分も、実はギターを今練習してて。
☆イニ☆:バンドやるの?
テオ:やってみたいなって。
☆イニ☆:もともと聞く曲も、俺はEDMとかテクノポップみたいな中毒性のある曲が多くて、テオくんはロックバンドって、バラバラなんです。
テオ:でも、お互いに聞いてる曲を知って「それもいいね」って好きになっていくのがいいなって思います。
ーー最後に、スカイピースとしての夢を教えてください。
テオ:“コレがしたい”っていう目標はあるんですけど、結果何になりたいっていうのはないです。先が見えないっていう、不安が楽しみなところもあると思うので。
☆イニ☆:そうですね、直近の目標としては、iTunesのチャートでてっぺん取りたいですね。
テオ:企画動画は、今まで家で撮るのがメインだったんですけど、もっと外に出ていきたいなって思ってます。全国まわって動画撮れたらいいな。まず、北海道から東北、関東……って攻めたい!
☆イニ☆:おー、いいね。でも、どうせテオくんのことだから、資金のこととか考えてないんでしょ(笑)。
テオ:あ、何も考えてなかった! そのへんは、頼りにしてるよ。☆イニ☆たん!
(取材・文=佐藤結衣/撮影=林直幸)
■リリース情報
配信限定シングル
「ハロウィン物語」
2017年10月22日、PCスマホフル配信
ダウンロード
■ライブ情報
2017年12月26日 大阪BIG CAT
2017年12月30日 恵比寿LIQUID ROOM
Web先行受付
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