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アンセル・エルゴートが自分に手錠をかける 『ジョナサン -ふたつの顔の男-』本編映像公開

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リアルサウンド

 6月21日より公開されるアンセル・エルゴート主演映画『ジョナサン -ふたつの顔の男-』より、本編映像が公開された。

参考:動画はこちらから

 本作は、2018年のトライベッカ映画祭で上映され、その知的で刺激的なストーリーとひとつの身体にふたつの人格をもつという複雑なキャラクターを巧みに演じたエルゴートの高い演技力に絶賛の声が相次いだサスペンス。人気モデルであり、女優としても活躍する『あと1センチの恋』のスーキー・ウォーターハウス、海外ドラマ『ホワイトカラー』のマット・ボマー、『エイプリルの七面鳥』のパトリシア・クラークソンらが脇を固め、本作が長編映画デビューとなる新鋭ビル・オリバーがメガホンを取った。

 毎日ルーティーンの生活を送る、内向的なジョナサンは、自分の身体に、自分とは正反対の性格の青年ジョンというもうひとりの人格を持っていた。脳にタイマーを埋め込み、“午前7時と午後7時”に毎日12時間で切り替われるよう設定していた2人は、ビデオテープにメッセージを残すことで、知らない時間に起こった出来事について共有し合っていたが、“彼女”と出会うことによって歯車が狂っていく。

 公開された本編映像は、目が覚めると自分の知らない場所にいることに気づいたジョナサンが、携帯電話に残されていた「もう耐えられない、俺を消してくれ」と懇願するジョンのメッセージを確認する場面から始まる。しかし、その言葉には取り合わないジョナサンが、ジョンが勝手な行動を起こさないよう自身の身体に手錠をかけるシーンも映し出されている。

 どちらかというと、アクティブでコミュニケーション能力の高いジョンのキャラクターの方が自身の性格に近いというエルゴートは、内向的で几帳面なジョナサンのようなキャラクターを演じたことがなかったため、今回はやや難しさを感じていたとのこと。しかし、だからこそ自分自身で探求しながら演じていけるのが醍醐味だったと語っている。また「映画の終盤にかけて、観ているこちら側がスクリーンの中のジョナサンとジョンに翻弄されていくような感覚に陥るかもしれないんだけど、そういう展開になるにつれて、演技もだんだんと難しくなったね」と作品を振り返っている。

 様々なことを想定し準備万端で臨みはしたものの、一番大きな課題だったのは時間がなかったことだと語るオリバー監督は、今回エルゴートの演技力の高さに非常に助けられたそうで、「ほぼ全部のシーンを1テイクで収めてくれたんだ」と明かしている。

 全米で9月に公開となる主演作『The Goldfinch(原題)』、早くもオスカー候補との呼び声も高く、ドラマシリーズ『トウキョウ・バイス(原題)』では、主演で読売新聞社の記者役、また、スティーヴン・スピルバーグがリメイクすることで早くも話題となっている『ウエストサイド物語』でも主演を務めるなど、エルゴートは今後も話題作の主演が控えている。

 なお、6月22日と23日には、入場者特典として日替わりで来場者プレゼントが実施される。エルゴートが演じるジョナサンとジョンのステッカー二種が配布される。また、新宿シネマカリテにてリピーター割引の実施も決定。2回目以降の鑑賞料金が1300円になる。 (文=リアルサウンド編集部)