藤原季節「すじぼり」現場での地獄エピソード語る、小林勇貴とラップも披露
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「すじぼり」配信発表会の様子。左から溝口奈菜、北原里英、藤原季節、本宮泰風、高橋和也、小林勇貴、西村喜廣。
U-NEXTオリジナル配信ドラマ「すじぼり」の配信発表会が本日6月19日に東京・U-NEXT本社で行われ、キャストの藤原季節、溝口奈菜、北原里英、本宮泰風、高橋和也、総監督の小林勇貴、監督の西村喜廣が出席した。
本作は、福澤徹三の同名小説をもとにしたハードボイルドドラマ。ひょんなことからやくざ事務所に出入りすることになった主人公・亮の視点から、時代に取り残され生きる道を失っていく組の運命が描かれる。キャストたちに続いて、小林と西村は怒声を上げながら殴り込みのように会見に登場。カメラの前で中腰になってポーズを決めると、一礼してそそくさと立ち位置に戻り、会場の空気を和ませる。
亮役の藤原は、両サイドに立つ本宮と高橋を示しながら「お二人の間に立っていることが信じられない。なんでこんな奇跡が起こったんだろうというのが率直な気持ちです」とコメント。本作とコラボするVシネマ「日本統一」で主演を務めており、「すじぼり」の第9話と第10話に出演した本宮が「妖怪みたいになってたよね。海から出てくるんですよ」と藤原の登場シーンを振り返ると、小林は「海から誕生した感じでやってくれってリクエストしたんです」と説明する。さらに西村が、最終話に向けて藤原が4日間絶食したことを明かすと、藤原は苦笑しながら「大変なことになったなと(笑)。でも、浮き出た背骨と背中の入れ墨が合わさっているのを見たときは感動しました」と語った。
濡れ場の撮影に体当たりで挑んだというヒロイン・菜奈役の溝口。「撮影1日目に季節さんが距離を詰めてくださいました」と話す溝口に、藤原は「(共演者の)篠原篤さんに『小林監督と西村さんを敵に回しても、女だけは守れよ』って言われたんです」と裏話を披露する。また藤原が「でも、キスシーンでは激しすぎて血が出ていましたし、緊迫した空気での撮影でした」と続けると、溝口は「撮影が終わると体中が痛くなっていて。こんなところにあざができてる!みたいな(笑)」と共演シーンを回想した。
高橋は「台本を読んで、中途半端に引き受けたらけがするなと思いましたね。撮影が始まっても、監督の演出が想像を超えていました。だんだん自分がその世界の住人になっていくような感覚を覚えました」と述懐。劇中で鼻ピアスを付けている北原は、西村から「今日も楽屋に来るときしてたよね」とからかわれると、すぐさま「してないです! 本当に適当なんですよ」と返して笑いを誘う。NGT48の楽曲「春はどこから来るのか?」のミュージックビデオを小林が手がけたことに触れた北原は、「もともと小林監督のファンだったんです。そのときもうれしかったんですが、今回またご一緒できて光栄です」と笑顔を見せた。
撮影中にあったエピソードを尋ねられると、藤原は「命の危険を何度も感じました。地獄ってこういう感じかなって(笑)」と冗談めかしつつ、風呂場での撮影で気付くと床にガラスが散らばっていた話や、なぜか電気が突然落ちた話などを挙げて「小林監督の現場では心霊現象が連発するんです。最初は楽しくやってたんですが、9話10話になってくると誰も笑わなくなっていきました」と壮絶な体験を明かす。また、エンディングで藤原が披露するラップについて話が及ぶと、藤原と小林がその場でラップを実演する一幕も。フォトセッションでは、藤原が「『すじぼり』をよろしくお願いします!」と熱くアピールし、会見は終了した。
全10話の「すじぼり」は、6月21日より第1話から第3話を配信。以降のエピソードは順次配信される。
(c)福澤徹三・KADOKAWA/すじぼり製作委員会