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乃木坂46高山一実、自著の“平成世代が買った本“1位獲得に「信じられなかった」

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高山一実

高山一実(乃木坂46)が本日6月19日に東京・六本木にある書店「文喫」にて、自著「トラペジウム」について語るトークイベントを行った。

昨年11月に発表された高山の処女作「トラペジウム」は、アイドルを目指す女子高生・東ゆうの10年にわたる物語を描いた長編小説。本作は20万部を超える発行部数を記録したほか、日本出版販売発表の「2019年上半期文芸書ベストセラー」で3位、「平成世代が買った本」でベストセラー1位に輝いた。

本日のイベントで、高山はランキングデータなどを参照しながら「トラペジウム」についてトークを展開した。影響を受けた本を紹介する「高山一実をつくった20冊」のコーナーで湊かなえの著書を挙げた高山は、「湊さんが『未来』を発売する1カ月前くらいに対談させてもらって、ひと足先に読ませていただいたんですけど、『トラペジウム』をなかったことにしたいと思うくらい自分の伝えたいメッセージが書かれていたんです。その感想を湊さんにお伝えしたときに、『いや、発売するべきだよ』とおっしゃっていただいたことが糧になりました」と回顧。また高山がアイドルであることを知らずに「トラペジウム」を読んだという読者からの感想を聞いて、「よく言えば私にしか書けないもので、悪く言えばほかに勝負できるものがなかったので、何を書くかを最初に考えました」「アイドルのリアルな部分や葛藤している部分は朝井リョウさんの『武道館』で詳しく描かれているので、私はそこを書く必要はないだろうなと考えて。知っているからこそ書けるものを書こうと思いました」と語った。

イベント後にはマスコミ向けの囲み取材が行われ、高山は「トラペジウム」が「平成世代が買った本」で1位になったことについて、「自分のことのような感じがしなくて。発売してから何度かこういう現象になるんですけど、このときほど信じられなかったことはないくらい。素直な喜びというよりは、不思議な感じでしたね」とコメント。さらに「今は、快晴なんですけど、自分だけが雲の上にふわふわ乗っているような幸せな気持ちです」と続け、「この職業に就いたからには、ファンの方に元気や夢を与えたいなと思ってたんです。そのツールの1つとして小説という道があったんですけど、学生さんに何かを伝えられる機会って普段少なくて。そういう方に何かを届けられたのかなと思えたので、すごくうれしいです」と胸の内を明かした。

続いて、乃木坂46メンバーの「トラペジウム」に対する反応を聞かれた高山は、「生田絵梨花ちゃんが『スケジュール空けてあるから! 実写化したら絶対に出して!』とずっと言ってくれて、そのいじりがうれしいですね(笑)」と回答。その流れで小説の実写化の話題になると、「アイドルを目指す子の話なので、本当にアイドルを目指している子が東役になったら面白いなと思います」と妄想を膨らませた。そして最後に高山は「今後挑戦してみたいことは?」という質問に、「根本的なアイドルの活動のほうですね。私は苦手なことが多くて、アイドルになれる人生だと思ってなかったので、ダンスや歌の基礎的なことをちゃんとやっておけばよかったなって今すごく思うんです。それを後悔で終わらせるんじゃなくて、自由な時間にできることをしたいなって思っています」と答え、囲み取材を締めくくった。