豊田利晃新作『狼煙が呼ぶ』に渋川清彦、浅野忠信ら　東京＆福岡で上映会

豊田利晃監督の最新短編映画『狼煙が呼ぶ』が完成。7月17日に東京・渋谷のWWW、7月20日と21日に福岡・UNION SODAでジャパンプレミアイベントが開催される。

4月18日に銃刀法違反容疑で逮捕された豊田利晃監督。6月9日から13日にかけて栃木、東京で撮影された同作のあらすじは、少女が家の蔵で見つけた古びた拳銃を巡って過去の因果が蘇ってくるというもの。出演者には渋川清彦、浅野忠信、高良健吾、松田龍平、中村達也、伊藤雄和（OLEDICKFOGGY）、仲野茂（アナーキー）、MASATO（ASSFORT）、切腹ピストルズ、MIUが名を連ねる。上映時間は16分。

ジャパンプレミアイベントの東京会場では、上映に加えて豊田監督と照井利幸のVJセッション、切腹ピストルズのライブを実施。チケットの販売は6月22日10:00からスタートする。以後、ギャラリーやライブハウス、音楽イベント、映画館などで上映していくとのこと。

豊田利晃監督のコメント

～想像力の自由のために～
2019年4月18日、拳銃不法所持で僕は逮捕されました。その拳銃は祖父が戦争中に自分の身を守るために使っていた拳銃。父親は祖父の拳銃を形見として引き取り、ずっと大切に持っていました。実家を処分したとき、その錆ついて動かない、YOUNG AMERICAというリボルバーが僕の家へ送られて来ました。僕には父の想いが詰まった拳銃を捨てることはできませんでした。法という権力は想いより強いのか？　本当に想いが負けたのか？　そのことについて、物語を作る者として釈然としない気持ちが残りました。この事件に対して、映像で意志を返答したいと思い、この企画を考えました。
映画監督は映画で返答する。創造することを楽しもう。いつまでも。権力のない想像力は無限の未来を夢見る。そのことを信じて。

令和元年六月九日 豊田利晃