豊田利晃が拳銃を巡る短編制作、渋川清彦、浅野忠信、高良健吾、松田龍平ら出演

豊田利晃による新作「狼煙（のろし）が呼ぶ」の上映が決定した。

「狼煙が呼ぶ」は古びた拳銃を巡る16分の短編映画。少女が家の蔵で銃を見つけ、過去に思いを馳せることからストーリーが展開していく。出演には渋川清彦、浅野忠信、高良健吾、松田龍平、中村達也、伊藤雄和（OLEDICKFOGGY）、仲野茂（アナーキー）、MASATO（ASSFORT）、切腹ピストルズ、MIUが名を連ねた。

東京では7月17日に渋谷のWWWで上映。このイベントには豊田と元Blankey Jet Cityの照井利幸が参加し、切腹ピストルズがライブを行う。また7月20、21日には福岡・UNION SODAにて上映会を実施。両日ともに14時、16時、18時、20時より上映される。このほかのギャラリーやライブハウス、フェス会場、映画館でも上映イベントが開催される予定だ。

豊田は「2019年4月18日、拳銃不法所持で僕は逮捕されました。その拳銃は祖父が戦争中に自分の身を守るために使っていた拳銃。父親は祖父の拳銃を形見として引き取り、ずっと大切に持っていました。実家を処分したとき、その錆ついて動かない、YOUNG AMERICAというリボルバーが僕の家へ送られて来ました。僕には父の想いが詰まった拳銃を捨てることはできませんでした。法という権力は想いより強いのか？ 本当に想いが負けたのか？ そのことについて、物語を作る者として釈然としない気持ちが残りました。この事件に対して、映像で意志を返答したいと思い、この企画を考えました。映画監督は映画で返答する。創造することを楽しもう。いつまでも。権力のない想像力は無限の未来を夢見る。そのことを信じて」とコメントしている。

なお「狼煙が呼ぶ」は6月9日から13日にかけて栃木と東京で撮影された。

豊田利晃監督最新短編映画「狼煙が呼ぶ」ジャパンプレミアイベント

東京上映会

2019年7月17日（水）WWW
開場 19:00 / 開演 19:30
＜出演者＞
照井利幸 / 豊田利晃 / 切腹ピストルズ

福岡上映会

2019年7月20日（土）、21日（日）UNION SODA
開映 14:00 / 16:00 / 18:00 / 20:00