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妥協を許さない監督に食らいつく超新人! 『町田くんの世界』メイキング公開

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『町田くんの世界』撮影風景 (c)安藤ゆき/集英社 (c)2019 映画「町田くんの世界」製作委員会

『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』などの石井裕也監督による最新作『町田くんの世界』。この度、1000人超えのオーディションを勝ち抜き主役に抜擢された、細田佳央太と関水渚の撮影中の姿を捉えたメイキング映像が公開された。

『舟を編む』で、第37回日本アカデミー賞最優秀作品賞を含む計6部門を受賞し、“史上最年少”での最優秀監督賞受賞となった石井監督と、大ヒット作『キングダム』のプロデューサーの北島直明が手がけた本作。第20回手塚治虫文化賞・新生賞受賞作家の傑作漫画を題材に、奇跡の豪華キャストで描く衝撃の人間賛歌だ。

いま最も次回作が期待される監督として国内外から注目を集める石井監督のもとに集結したのは、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市、北村有起哉、松嶋菜々子という9人の豪華俳優陣。誰が主演でもおかしくはない、まさに奇跡の顔合わせだ。その中で主演に抜擢されたのが、演技経験ほぼゼロの超新人である細田と関水。“まっしろ”なふたりが、最高最強のキャストとともに、まったく新しい日本映画の扉を開いている。

公開されたメイキング映像では、演技経験がないふたりを前に、石井監督が熱心に指導をする姿が。学校のプールに浸かり、身動きが自由に取れずに上手く演技をすることができないふたりに向かって監督は、「ここ(上半身)だけで芝居しようとしすぎ。手と足を使って欲しい」とリクエスト。さらに「これでもかってぐらい思いっきりまず言ってみて。あと50倍!」と妥協を許さない監督の指示に、ふたりが一生懸命応えようとする様子が見て取れる。

石井監督の演出は、ビジョンが明確で、不必要なカットは撮らないようだ。現場ではモニターを一切見ることがなく、スクリプターもいない。カメラ横に立って、直接役者に演出をつけている。そんな現場を目の当たりにした細田は監督の印象について、「芝居を生で見るっていう。こうやってみてっていうのがはっきりしている方だったので、自分としてもこんな感じですか? みたいなことは言いやすかったりもしました。もっと石井監督に見てもらいたいな、もっとやりたいなっていうのを強く思いました」と、監督の求めるものに応えたいと思ったことを明かす。

一方の関水も、「心の中を全部読める人という印象で、本当に時間を割いてくださって、諦めないで教えてくださるっていうのが、私はすごく嬉しくて。厳しいこともたくさん言われたんですけど、すごい方ですよね」と、監督への尊敬の眼差しを見せている。

『町田くんの世界』
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