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トム・ウェイツがアウトローな強盗犯に 『さらば愛しきアウトロー』新場面写真公開

映画

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リアルサウンド

 7月12日公開のロバート・レッドフォード俳優引退作『さらば愛しきアウトロー』より、新場面写真が公開された。

参考:写真はこちら

 本作は、16回の脱獄と90回以上の銀行強盗を繰り返した、実在した伝説のアウトロー、フォレスト・タッカーを題材にした“ほぼ真実の物語”。1980年代初頭のアメリカを舞台に、ポケットに入れた拳銃をチラリと見せるだけで、微笑みながら誰ひとり傷つけず、目的を遂げる銀行強盗、フォレスト・タッカーの姿を描く。

 その生き方に自らの映画人生を重ね、俳優人生最後の役に選んだレッドフォードがタッカーを演じたほか、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレック、『キャリー』のシシー・スペイセク、『リーサル・ウェポン』シリーズのダニー・グローヴァー、『ダウン・バイ・ロー』のトム・ウェイツらが共演した。監督を務めたのは、『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』のデヴィッド・ロウリー。

 レッドフォード演じる強盗犯フォレスト・タッカーの仲間のひとり、ウォラー役を演じるウェイツ。世界的に有名なシンガーソングライターとして知られ、グラミー賞に7度ノミネート、2度受賞し、2011年にはロックの殿堂入りを果たしている。音楽活動だけでなく、その個性的なキャラクターを活かして俳優としても活躍し、ジム・ジャームッシュ監督の最新作『The Dead Don’t Die(原題)』にも出演する。

 出演のオファーを受けたウェイツは、「まるで、現代版のウェスタン映画みたいだ。デヴィッドは脚本家として確かな目、耳、そして『言葉』を持っている。しかも、共演者はレッドフォード、スペイセク、グローヴァーと素晴らしい俳優ばかりだよ。まるで、パーティーの出席者を聞いて、そのたびに感動しているみたいな気分だ。ともかくキャスティングが最高なんだ」とロウリーの脚本と出演者たちにすっかり心酔したことを振り返る。

 自身が演じるウォラー役については、「フォレストに比べて、より典型的な犯罪者のタイプだ。あまり恵まれた境遇じゃない。10年間刑務所にいて、多くの過ちを犯した。自分の居場所が社会になかったんだよ。フォレストとは、ずっと一緒に組んでいたんだ。フォレストは冷静沈着だったから、ギャングのリーダーになれたのさ」と分析している。

 公開された写真では、銀行強盗のシーンでタッカーの背後から、ブラックのスーツで獲物を狙うような鋭い視線で緊張感が伝わってくる場面や、一変、満面の笑顔のショット、建物の屋上で地図を片手にタッカーと次の銀行強盗の計画を企ているシーンのオフショットも写し出されている。

 レッドフォードからは「トムの音楽のファンだったんだ。共演できるなんて神の恵みだと思った。後が怖いね。(笑)」と共演の喜びのコメントも届いている。シボレーのクラシックカーに肘をかけ遠くを見つめるワイルドなショットの他にも、ロウリー監督と会話しているメイキング場面が収められている。(リアルサウンド編集部)